サンバレーのデモに刺激を受け、また大橋さんに「M城さんのチェロを聴いていたらオートグラフミニの音を何故か思い出しました。また聴かせて下さい」と言われ、(いかん、精進せねば!!)と、最近サボり気味だったオーディオの方の見直しに着手しました。最近借りているイギリス弓が面白くて、弓の違いばかりを楽しんでいたので(笑)。
ここ暫く、メインシステムは音像がが左によっていたのでずっと気になっていました。最初は管、特に310管を疑っていたのですが、だんだんSPのセッティングに原因がある気がしてきました。そこで日頃の不満を一気に解決させようと立ち向かいました。
まず音像のずれです。微調整しているうちに、なんだか1:1:1セッティングより心持ち離してセットした方が音の前後感がでる気がしたので、セオリーを破ってみる事に。まずまずの位置を見つけたので、シールでバミリました。
その後スーパーツイータ(ST)の追試。まず正相/逆相をテスト。第九のIさん宅ほどは変わりません。どちらでも良い感じ。でもなんとなくの印象で逆相に。それよりSTの前後の位置でも結構音や音場が変わってきて、この違いの方が重大でした。
グラウンディングですが、まず床に遮音シートを敷いています。そこに黒檀半球↦防振ゴムマット↦御影石↦黒檀ブロック↦タオックスタンド↦真鍮+ステンインシュレータ↦SP↦防振ゴム↦ST・・・と実に複雑(!?)。タオックスタンド↦御影石間のグラウンディングを、付属のスパイクから黒檀ブロックで受けるようになってから、鳴り方が大きく変わりました。かなり現実に近い倍音感です。そして音量を上げてもうるさくない。
だいぶまとまりましたが、まだまだ追試は続きます。
色々アンプを聴いて、最近自分の軸が見えてきました。あくまでクラシックを聴く前提ですが。
やはり「弦楽器は300B」です。倍音感が合うのか、一番実体感を感じます。なぜか良いです。自分は中国管で充分よさを味わえると思います。勿論WE300Bを入手できる人はWEが良いと思います。スヴェトラーナは・・・あんまり好きではありません(ごめんなさい)。費用対効果の話です。比較的不安定、断線しやすいなんて話もちらっと聞きます。セトロンの300Bも、ブログ仲間のアンチLEICA宣言さんによると良いそうです。いつか一度聴いてみたいものです。
中国管300Bも色々あるようです。キット屋さんのプライム4の音の実体感、プライム5(ナス管)の倍音感は甲乙付けがたいです。個人的にはダルマ型の見た目が好きですが。
特にSV-91Bにはプライム4とCETRON整流管 5R4WGBが合います。プライム5にはSTC4274Bが一番合いますがちょっと高い。RCA等も良いでしょう。ただWEを除けばプライム4とセトロンの組み合わせが良いと思います。
SV-91BⅢとSV-501SEで迷う人も多いと思います。これは難しい悩みです。どちらも良いアンプですし。値段は結構違いますがSPにより501SEの方が合う場合もあるでしょう。91Bの良さ、説得力は分かりやすいのですが、501SEの良さは一見分かりにくいが実はとても包容力、そして意外とドライブ力もあります・・・501SEを所有している人は皆満足しているでしょうね。やっぱりほしいなぁ、501SE。
音楽と対峙する聴き方をする方は91B,響きを楽しむ、包まれたい方は501SEが良いかもしれません。
mini300もふくよかで良いアンプですが、少々使いこなしにコツが要ります。比較的ハイスピードなプリも合わせ、プライム4にパワフルな12AX7(ム印やTESLA等)、そしてビタミンQかJENSENコンデンサを奢ると、本当にスペシャルなmini300になります。ここまですれば91Bや501SEにも充分対決を臨めると思います。ただし結構な値段になりますが(笑)。でもなかなかリッチな響きですよ。
個人的には、[もう少し小さい300Bアンプ、もう少しシンプルな300Bアンプ]が世の中にあってもいいなあ・・・と思います。mini91Bのサイズは絶妙でした。さらに欲張ってSV-17Kのサイズで球が300Bだったら最高なのですが。知識がないのを承知で無茶な事をいいますが、1本で増幅したり、場合によっては半導体の前段とか。で球なし5万ジャスト(笑)。
無理な相談かなあ。
(最近、なぜか写真が小さくなってしまう・・・SV-23D(807シングル、VOL付きパワーアンプです)
今日も真空管フェアへ。ちょっくら演奏もしました(笑)。なかなか良い演奏が出来た気がします。
さて、一通り聴いたので雑感を。
まず、SPから。Middy(仮称。スターリング位の大きさでオリジナル同軸2WAY)は、まずまず良かったですが、MIDの完成度と較べるとまだまだよくなりそう。個人的には少しY-25に近いキャラクターにもかんじました。バスレフポートをフロントに変更したりするそうなので、まだまだよくなるでしょう。
オリジナル同軸2WAY搭載のMIDは、ほぼ完璧。オリジナルのTANNOY使いが聴くと(少し鳴りすぎでは!?)と思うかもしれません。なんとなくタメが少ない気もします。ただそれはTANNOYが経年変化で少しまろやかになっているだけなのかもしれません。直接比較してみないとわかりません。でも良いユニットなのは間違いないです。
ソナスファベールのSPは、第一印象「静か」。あまり面で鳴る感じはしなかったな。なるほど!という感じです。既製品のSPがあるのでキット屋SPとの立ち位置が分かりやすいのは良かったです。
樽オーラトーンは・・・残念ながら聞き逃しました(涙)。個人的に一番注目していましたが。残念。
Y-25は、文句のない鳴りです。自分には少しだけ音が速過ぎるかな。多分ユニットの特徴でしょう。このSPであまりクラシックを聴いていないので、なんともいえません。
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アンプにいきましょう。まずVP-2300SE。今回は2A3のプッシュプル。「桂林」という会社の管らしいです。何でもVOLで音の傾向が変わる面白い管で大橋さんは気に入っているそうです。とてもよいふくよかさとプッシュにした余裕があいまって、とてもよいアンプに仕上がっていました。
SV-mini88は今回大活躍。かなりパリっとした元気のよい、まさに「エッジのある音」。ほんのちょっとさじ加減を変更するかも、と言っていました。前のVP-mini88とは全然違うそうです。
SV-91BⅢは、今回トランスが変わったそうで前と結構と違う、整った音になったそうです。確かに前の「過激さ」は少し大人し目になったかも。でもその分大人の音になって、よりハイレヴェルになった気もします。一度較べてみたいですね。
SV-310Ⅲ・・・これは特に大きくは変わっていないそうです。もともと素晴らしいプリアンプですし。今回プリの比較試聴はありませんでしたが、稼働率が高かった事からもこのプリのポジションの大事さ、優秀さがよくわかります。
SV-2(2010)・・・このアンプは、あまりわかりませんでした(汗)。いや、音がよくわからない、という事ではなく、845もEL34も僕は全然知らないのです。なのであまり興味がわかず(笑)、長所をイマイチ掴みきれませんでした。申し訳ない。
そして真打ちSV-23D。これは本当に気に入りました。特にピリオド奏法のビバルディの「四季」が流れた時、かなり雰囲気、伝わってくるものが良かった。派手な、他のアンプと較べるとわかりやすい音ではないですが好きでした。こういうのは自分では珍しいです。所謂「歌うより語る、音で説得するより流れ、気配で説得するタイプ」というと少しわかりやすいでしょうか。有園さんによると整流管整流、トランス、807管・・・全てが関係あるそうです。
レギュラーアンプも健闘していました。9T SEは相変わらずの大活躍ぶりだし(プッシュプルのデビューに最適)、やっぱり501SEは目下欲しいアンプNo,1。VP-2500SEは今回随分その透明感が理解できました。
今回の自分のお気に入りはSV-23D,SV-501SE、VP-2500SE、SV-9T SEです。23Dはお金があったら作ってみたいなあ。整流管が付いてあのサイズは魅力的です。製品版は少しだけ横幅、奥行きが深くなるらしいです。
仕事が休みになり、急遽行ってきました、真空管オーディオフェア。まず物販コーナーを覗き、山本音響工芸さんで木目等の都合で商品にならないB級の黒檀ブロックを購入。あちこちにあるWE300Bをよだれをだしながら眺め(笑)、3Fのキット屋のブースへ。
細かい事は後日書きますが、今回は出色の音です。カーテンのSP後方の吸音が抜群に効いていますね。定位感がいつも以上です。いつもより実体感が高い気がします。
そして今回注目していたSV-23Dという807管のシングルアンプ・・・これが個人的には一番でした(後VP-2500もいつも以上に良く感じた)。SV-23Dは他のアンプがどちらかというと実体感を出すアンプなのに対して、「自ら歌う」というか・・・能動的で、そして高域が柔らかく聴き疲れしないのです。音に雰囲気があります。有園さんに「音楽的なアンプですね」とお伺いしたら「音楽家が注目するタイプのアンプだと思いますよ」って。確かに!値段もキリがいいし(球付き約10万)、手配線でしかも整流管もある・・・確かにいいアンプでしたよ、みことさん!!「買い」だと思います。
また後日レポートします。
ちょっと前ですが、銀座のカフェ・ド・ランブルという珈琲屋さんに行きました。コンサートの前にちょっと寄って友人とお茶するのが目的でしたが、もう一つ目的がありました。これです↓
(白もあります、5250円)
ランブルさんオリジナルの、琺瑯製のポットです。珈琲は温度管理が大事な事は知っていましたが、先日このポットを友人にプレゼントして、早速珈琲を淹れてもらったところ・・・抜群の味でした。お湯が本当に柔らかい!変身します。こんなに質感が変化するとは思いませんでした。
見た感じでは、注ぎ口が独特です。でも他にも色々ノウハウがあるのでしょう。とにかくびっくり。お薦めします。沸騰し、お湯の音が静まった頃が丁度良い温度なんだそうです。持ち手は熱くなるので直接持てません(笑)。直接火にかけて使えます。電気コンロで使えるかは・・・お店に確認して下さい、ちょと分かりません。
我が家では父がよく空焚きするので、湯沸しはティファールで統一になってしまいました。なので残念ながらうちにはありません。友人の家でこれを使って珈琲等を淹れてもらうのが、訪問の楽しみの一つになっています。
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訪問中のアンプは、GEのEL34で聴くと少し聴きやすくなりました。でも・・・やっぱり300Bが良いかな(笑)。というよりアンプの設計なんでしょうけど。