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深遠なる弓の世界。

お仕事で久しぶりに元生徒と一緒になりましたが、その生徒の弓にびっくり。なにがびっくりかと言うと、その弓は以前自分がオーダーした新品弓で2年ほど使用した後その生徒に譲ったのですが、まるでオールド弓のような音とタッチになっていたのです。出来上がってから4~5年経っているのですがこんなに化けるのであれば、、、キット手放していなかったでしょう(笑)。まぁ愛着のある生徒に渡ったので後悔はありませんが、しかし、本当に変貌ぶりに驚きました。
一番変化したのは音の「飛び、抜け感」と子音の出方です。やはり生徒がずっと使っていたので振動により材料の水分、余計な木の芯や雑味みたいなものが抜けて純度が上がったのでしょう。音程も安定してきました(新品の弓は実は音程も安定していない)。自分は今まで3本、弓の出来立てから使った経験があるので変化の過程はある程度は想像つきますが、その生徒の弓は最初の2本とは違うモデルのコピーだったので経年変化に確信が持てず、その時に生徒が弓をちょうど探していたので譲ってしまったのを思いだしました。

自分の好む音のタイプの弓は「近くでは静か」な傾向がある弓なので、好みの音で且つ「近くでも大きく鳴る」タイプが1本欲しいのですが、、、「近くで静か」は、しばしばオケ等で指揮者に「もっと大きく弾いてください」と指摘されたりするのです。遠くには飛んでいるはずなのに。そういう場合「近くで大きく鳴る」弓に持ち替えることで解決する経験を何度かしています。

弓は奥が深いです。何せシンプルで構成部品が少ないので。勿論実はその分複雑でもあるのですが・・・

by kennoy-mini | 2019-03-11 20:22 | 音楽雑感。 | Comments(2)