
岐阜で仕事があったので、ちょっと足を伸ばしキット屋ショールームに寄らせていただきました。ちょっと…とは言いましたが試聴する気は満々。大橋さんは日曜日という事もあってか、リラックスモード。(もっとしっかり休んでいただきたいな・・・)と思いながら日曜に試聴に付き合って頂くという矛盾(笑)。既に「第9のIさん」もいらしていました。今回はIさんに会う事も目的の一つです。着いたら「オートグラフ・MID」がVP-2500で朗々と鳴っていました。
(CEC-TL51X↦192S(DAC)↦192A/D(プリ)↦VP2500(PX25パラシングル)
まずは雑談がてらSPを、持ち込んだⅢLZ(HPD295)をそのままのシステムで繋いで頂きました。まだ寝ぼけていたし本日1台目なので、このシステムでの音は全く覚えていません(笑)。仕事が終わった開放感で耳もオフモード。
とはいえそのままでは意味がないので、耳を起こす意味でもSV-91Bに繋いで頂きました。Iさんが「中域が分厚くなりましたね」。流石に同じ「300B党員」、慣れた音・・・といった感じに二人とも安心しました。その後ⅢLZの使いこなしを色々大橋さんに説明いただきました。
このSPはロールオフ、エナジー設定が付いていて(皆さんはご存知ですよね、笑。自分は慣れていません)自分はこの使いこなしがよく分からなかったのでアドバイスがほしかったのです。大橋さんは「ロールオフは高域の落ち方の設定です。多いパターンはロールオフをまず上げて(最大まで??)、エナジーで効きを調節する・・・というやり方です」との事。現状の設定は・・・ロールオフが上げ気味になっていたようです。ロールオフを上げると高域が効く、その事で低域に影響が出て低音感もしっかりしてくる、というのが、自分のこのSPでの印象です。
・・・正直、SV-91Bでも(うーん、まあよく鳴ってはいるが・・・惚れるまではいかないなぁ)という感じ。大橋さんも「置いていっていいですよ、笑」なんて言うし・・・少々戸惑いながら・・・ふと思いつきSV-501SEを出してきていただきました。
予想外の展開でした。501SEの方が、91Bより合っていたのです!第9のIさんも「91Bより明らかに良いですね」と即答。まさかのまさかです。91Bの方がドライブ力がある、というのが聴く前の予想だったのに。自分には「これしかない!」という音でした。SV-4でも鳴らしてもらおうか・・・とも思いましたが300B管で鳴るのが一番なので(聴かぬが勝ちだ!)と我慢(笑)。Iさんと二人で「やはりSPにアンプを合わせる、SPとアンプは相性があるんですね」と、身をもって体験しました。
今、というか今年は501SEを買うお金は無い・・・でもとりあえず自分のⅢLZが本領を発揮した音はチェックできたので試聴の目的は達成。有園さんに自分の旧9Tのチェックをしてもらい(ありがとうございます!!)、無事合格を戴き(やった!)、ついでにⅢLZを9T SEで鳴らしていただきました。
9TSEは、SEになってVOLが一つになりました(一つになったのに2連、というそうです)、以前は左右独立。(こちらは単連というそう)これはゲインが下がった為可能になったそうで、以前はゲインがかなり高かったため左右で分けないと微妙な音量の差が出る可能性があったそうです。どちらも必然なんですね。勉強になりました。
9TSEでの音は・・・テレフンケン球で鳴らしている事もあり、Ei球よりしなやかです。大橋さんは「テレフンケンの方が音の繋がりが良い」と表現していました。もともと9Tはシャープ・クール系なので300Bより表現がクールなのはある意味当然です。ドライブ力は文句なしです。個人的には温度感は300Bの方があるかな、300B党員としては(笑)。
この後、大橋さんと共に第9のIさん宅に移動です。目的は・・・憧れのハーヴェスコンパクト7ES-3の音を聴かせて頂く為です!すごく楽しみ!!(続く)
▲ by kennoy-mini | 2010-05-31 17:41 | オーディオ雑感。 | Comments(0)