キャッチ-な題にしましたが、明快な答えはありません(笑)。というか一つではない。電気的な事は全く素人なのでコメントせず、個人的な雑感をメモしたいと思います。
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管を替える事は「音源をより自分好みに鳴らす可能性が出てくる…」といった感じでしょうか。デフォルト(標準)管は、コストの制約もあるでしょうがデフォルト管はクルマの初期状態と一緒でベストバランス、「主観のある中庸」とでもいえるかも。よく考えれられています。
そこで管を替えると「球の個性」なのでしょうか、バランスが変わり中庸からポイントを絞った音(個性)になる事が多い気がします。逆を言うと個性的になる分音源を選ぶ、球の相性を選ぶ場合が多いと思います。スポーツサスが乗り心地を犠牲にするのと同じ、ミニバンが高重心になって高速安定性を犠牲にするのと似ています。
意外と難しいのは管を挿し替えると、同じジャンルでも録音の環境、新旧などで標準管より相性を選ぶ場合(録音を選ぶ)がある事です。球変更によって特徴、長所があるという事は短所、苦手もある…という事でしょう。楽器も一緒で素晴らしいものほど万能ではなく、また相性がはっきりしていきます。こうしてアンプが増えてゆく…のかな!?(笑)
泥沼にハマッタ時(自分か!?)は、一度デフォルト管に戻して今までの変化を辿ることを。どこにスポットがより当たったかが分かります。管変更で、あるときは「クラスが上がる、全体的に音の質が上がる」事も勿論あるでしょう。でも意外な程「標準、いいじゃん」て事もよくあります。他の条件、セッティングを変えた、プレーヤーを替えた、ソースを代えた、プリを追加した…などのちょっとした要因(ちょっとした?)事でデフォルト管が思わぬ力を発揮する事もありますから。
勿論明確な欲求、目標があって管を替える方は素晴らしいです。物量を投入できる人は幸せです。
…かなり偉そうな(知ったような)分章になっていますが個人の単純な印象、素人の雑感なのでお許しください。
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17kの差し替えはまだ慣らし中。マルコニ-だと少しグローが拝めます。RCAは…シールド管だからと油断して触るとかなり熱いです(笑)。音質の変化はまだわかりません。ただ…正直標準のエレハモでも充分…というよりパワーアンプ直結では17kの入力VOLを全開にできないので、それぞれの球本来の性格をまだ拝めない感もあります。替えた印象は色々試してみてから自分の印象を書きたいと思っています。デフォルトはかなりのベストバランスと感じます。
こうしてみると、17kもやはり入力VOL付きパワーアンプ…3リッター車で1000回転しか回していないような、トルクバンドから外れている感じが、音量をあげてみるとやはりあります(17kのキャラはスイフトスポーツ、ヴィッツRS、ニューMINI的な性格かな)。音量を上げれば上げる程リニア感がぐっと増します。近いうちに、プリを繋いでもっと掘り下げようと思います。入門機といえどプリを繋ぐと新しい世界が見えるかもしれません。
ただこのアンプの位置付けは入門機なので、プリを追加してまで…という人は少ないでしょうね。またデフォルト状態でかなり良い音なので、値段やバランス、置き場を考えると単体使用が多いだろうな。
うちには樽プリがあるので今度繋いでみます。世の中に「高くなくて音の良いSPセレクター付き真空管プリ」なんてあったら結構良いかもしれませんね。SPやパワーアンプは複数もっていてもプリは複数もっていない人が多いみたいですから。
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しかし、やはりプリは偉大ですね。真空管差し替え効果の比ではありません…というのが自分の印象です。何よりパワーアンプの本来の性能が拝めます。オーディオを始めた頃は「なんでプリとパワーを分けた方が音がいいんだろう?」と思っていました。実は未だに「なんで本当の真空管プリメインて少ないんだろう?」と思います。ちゃんとプリ回路が入ったプリメインアンプです。真空管アンプは重ねて置きにくいのでひとまとまりの方が勝手が良いのですが…。