キット屋さんの店主日記で「miniA5」の話が出たので、少し書きます。本当は詳しく書きたいのですが、箱はともかく自分のユニットが新品でエージングが全く済んでない状態なので、音のリポートを書くにはあまりにも早計、なので印象だけ書きます。ただ、本当に気に入りました!形を見ただけで惚れたのは初めてオートグラフ・ミニを見た時以来です。気に入った機器に無償の愛情を注げることはとても幸せなことです。村瀬さん、大橋さん本当にありがとうございます!!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
大きさですが、実測で300W*240D*425Hです。素材は米松(店主日記より引用)。世になかなか無いサイズです。多分miniA7(樽含む)、KitLSより二回りくらい感覚的には大きいです。横幅が普通の電気釜くらい(笑)。高さがよくある「安い丸椅子」くらい。
(…電気釜で思い出しましたが、最近10年以上使った電気釜が壊れ修理に出したものの部品が無かったため、前から欲しかった通販生活の「かまど味」という電気釜を導入しました。かなり良い!勿論ふつうのコメ→魚沼産コシヒカリにはなりませんが【あ、魚沼産…食べた事ないかも】コメの良さがよく出ていて、特におにぎりで「釜変えてよかった…」実感します)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
音の印象ですが、簡潔に言うと「楽しい!」です。取り付け前に一週間ほどユニットを裸で聴きましたが、長所が見事に引き出されていると思います。ユニットがユニットなので超低域は無いですが、真空管で鳴らすと中低音は本来以上に鳴っている感覚。ユニット(アルテック204-8A、EV205-8A)の特性を知っている方は「おっ!」と驚かれると思います。
嬉しいのは、特にSV-17Kで鳴らすと「空気感」がうまく引き出される事です。
またホーン効果と箱の絶妙な容積、苦心したと思われるバスレフポートの相乗効果で、ユニット前面の音と背面~箱から放射される音が相殺されずとても巧くマッチングされている事です。これでリビングに置いてジャズやTVモニターとして使えたら、と思うととても楽しみです。グールドのバッハのパルティータ等もとても良いです。最近のHIFIトーンとはちょっと違う、もっと能動的な鳴り方です。古い録音が特に楽しいです。ホーン型で音が前に行く力は多いと思うので、どちらかというと少し空間のある部屋や長方形の部屋の長手方向に置いて、若干距離をとって聴くとより活きる気がします。
オンリーワン的な存在感がありますが「僕の個性を受け入れない方は結構!」的な鳴り方ではなく、「どう?一緒に楽しもうよ」のレヴェルの高いやつ…というと分かりやすいでしょうか。ちょっと誉めすぎかもそれませんね(笑)。でもその価値はありです。404や405-8Hでもいけるとは思いますが、ただパッキンを造る必要があります(205、204だと元々パッキンのようなものが張り付いている)。昨日はホームセンターで5mm厚のゴムシートを買い、せこせこパッキンを造り405-8H(これもウレタンエッジが新品なので本来の能力かはわからない、残念)で鳴らしてみました。ちょっとシートが厚かったかも。コルクシートも買ってあるので、今度はコルクシートでパッキンを作り試してみようと思います。厚いゴムだと微振動を吸収しているかもしれないので。
405(404)系だと、より中低音に余裕が出てきます。ただトータルバランスが取れているのは204(205)かも。ここら辺は完全に好み。両者とも特に管打、ボーカルが得意。弦もソロはかなりいけます。要するにオケ等マッスで聞かせる音源より単体楽器が向いています。いわゆる実体感を追い求めるより気分を上げる、もしくは逆に落ち着かせるタイプ…といってもボーカルやパーカッションなぞは結構迫ってきます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
…といった雰囲気です。このSpについてはもうちょっとエージングが進んだらまたレポートしたいと思います。既に大橋さんのところには反響、問い合わせ(オーダーも!?)が来ているようですね。いつか正式ラインにのってもおかしくない出来です。勿論需要次第だとは思いますが。
P.S, 全然違う話。「招き猫ダック♪」のCDが出るそうですが、特に「だ~っく」の部分がCM版と違います。なんで同じように歌わせなかったんだろ??なんか声も増えているような…CM版の方が味があってよかったなぁ…