今日はオフでしたので、午前はゆっくりした後ホームセンターに行き、木製の足台(約10cm位の高さ)を買ってきてタオックスタンドの高さを上げてみました。実験結果は…大正解!!ようやく我が家でのオートグラフ・ミニの基本的な問題が解決方向に向かいました。
まず、低音がちゃんとリスニングポイントに届くようになりました。このSPには、よくあるスタンドの60cmでは足りないと確信しました。オートグラフ・ミニで苦戦している方には是非試してもらいたい実験です(スタンドに他のブックシェルフSPを横にして置いて、その上にオートグラフ・ミニを置いてみるのが一番楽な実験方法かも)
。
効果の理由は確信はありませんが、なんとなく床との反射が天井に比べて近いため、天井から返ってきた音やバスレフからでている音との打ち消しあい効果が強かったのかな…と感じています。
予想外に変わったのは定位というんでしょうか、楽器の位置関係が凄まじくよく見えるようになりました。いや、元々良く見えてはいたんですが「より正確にみえるようになった」というのが正しいでしょう。今までオケのティンパニ等が妙に近い音で聴こえる場合があって「いくらSV-91Bでも音が近すぎるな(笑)」と思っていたのですが、どうやらアンプのせいではなく使いこなしのせいでした。
そしてホールの響き、反射の音がよく聞こえるようになったのも大収穫です。これはST-25(スーパーツイ-タ)も一緒に高さが上がって本領を発揮しだしたという事かもしれません。おかげで今は上に向けずSPと平行な角度で置いています。
今日はデッキにたまたま入っていたマーラーの8番のCDを聴いたのですが、オケの低音とオルガンのペダルがちゃんと再現されるようになり(エアコンが急に動きだしたのかと思って思わず見ました、笑)打楽器の音にもタメが出てきました。その後、最近ハマリ気味のアート・ペッパーを聴きましたが、両方のCDともまさしく「SP後ろの壁に奏者が浮かぶ」が如くの雰囲気が出てきました。
…ただソースにもよるけど「癒しの音」ではないかな…。大橋さんのオートグラフのような「脳が弛緩するような」音」を再現するには箱、ユニット共にそこそこ大きさが必要かもしれません。そもそもSV-91Bは「ステージ近く」の再現に本領を発揮するタイプのアンプ。部屋も防音室なので「シーン」としていてどちらかというと寛ぎ系の部屋ではないし。(ある程度生活騒音や暗騒音が合った方が、逆に脳が弛緩する気がします)やはり癒し系サウンドは2階のシステムに、かな。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
我が家のオートグラフ・ミニが置いてある部屋はレッスン室で、SP後ろや天井が防音仕様なので確かにオーディオには良い環境です。何かを変えると必ず耳に聞き取れる変化があります。普通の部屋だとここまでクリアには変わらないかもしれません。でも、それぞれの機器(の能力)をまずは信じ、充分に鳴らしきるため努力、工夫する事は結構大事だと思います。そうしょっちゅう買い換えられませんし、せっかくお金払って買ったんだもん、本領を発揮してもらいたいです。なので遣いこなし、セッティングにはつい(多分一般人より)拘ってしまいます。でも他人に強要している訳ではないのでこれでいいと思っています。
それにしても、SPの高さ管理…床の反射から逃れる事は、恐ろしい効果でした。よく考えたらSP上(天井方向)には沢山スペースがあるのに床方向にはあまりスペースがありません。SPの立場からみると不公平です(笑)。単純に床に座ってユニットの軸上に耳を合わせる方法もありますが、耳が床に近づく事になるのでSPの高さを上げる事とは条件が違います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
…例えばパラゴンとかも床から離したら変わるのかな…とか思わず妄想してしまいます。勿論変わるでしょう。でも床から離れて高い位置に置いてあるパラゴンなんてあまり見たことないし、もともと内部で反射した音を聴くSP(?)なのであまり関係ないのかな・・・。以前シーメンスのコアキシャル平面バッフルSPのお宅で、前足だけインシュレータをかまして少し斜め状態(ユニットに角度をつけた)にしたらやはり良い変化があった事を思い出しました。
それにしてもSPのセッティングは本当に奥が深い。