真空管(+オートグラフミニ)との出会い。

実は1年半くらい前まで「良い音で再生する事」には全く興味はありませんでした。勿論真空管も。一時期乗っていたレガシイ(BH)にマッキントッシュのオーディオが付いていて、車内が一番良いオーディオ環境した(笑)。
今春まで首席を務めていたY形交響楽団には仲の良い大先輩OB(真空管の師匠です)が居らっしゃって、この方のお宅ではシーメンスのコアキシャルSP(鉄火面ってヤツです、平面バッフル)をエレキットのTU-873という300Bシングルでドライブしており、音楽を鳴らしながら飲み食い、雑談、ガス抜き(笑)をしながら仲の良いメンバーで集っていました。その会の居心地のよさと共に、その心地よい出音が自分の耳にじわじわと浸食していたようです(笑)。なんとなく、(SP欲しいな…)と思いました。

そんな折、ふと家電量販店で展示品SPが結構安く売っていて(デザインも良いし、買おうかな…)と思いました。確かDALIのIKON6でした。…でも試しに比べるとへリコンの方がやはり音が良い。でも高い…その日は諦め。

そしてまた後日、同じとこにCDを持っていってセレクターをばしばし切り替えていたところ、ふと全く風貌の違うSPが目に留まり、それがTANNOYのオートグラフミニとの出会い。試しに聴くと、なんと弦が魅力的な事か!!他のSPと鳴り方が全く違いました。その後へリコンやもっと高いSPも聴きましたがオートグラフミニの音と風貌に、多分一目惚れをしたんでしょう。これだと。…でも高い。その後中古のオートグラフミニを見つけ、大手中古店だったので大丈夫かな、と思って遂に購入。たまたまアタリの個体だったようです。適切なエージングが大事らしい事はまだ知る由も無く、ついてました。

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さて、アンプです。マッキンは格好いいし音もよさそう、でも高い。タンノイのカタログにはウエスギのUT-50(だったかな??)が載っていて、これも高い。そんな時ふと山形の先輩のTU-873が思い浮かびました。相談すると「300Bは良いですよ。昔からのオーディオファン憧れの球です。」ほお~。そこでネットで調べてみたところ、キット屋さんがヒットした訳で、これがキット屋さんとの出会い。丁度某オケのツアーで名古屋も寄るので試聴の予約をしました。大橋さんに電話が繋がり、自分がチェロ弾きの事、オートグラフミニを購入した事を話すと「良い買い物をされました。チェロなら300Bが良いですよ。」その即答ぶりにインパクトを受けました。

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そして試聴日。大橋さんが提案したアンプはただ2台。SV-501SEとSV-91Bです。エレキットとはだいぶ値段が違う(笑)、でも師匠と同じアンプはちょっとツマラナイな…とも思い、またその頃は若干持ち合わせがあったのでとりあえず聴きました。

まず501SEを聴きましたがその時はまだ良さがわかりませんでした(今ならわかります、響きや色の良い玄人なアンプです)、そこでSV-91Bに代えてもらってその音、というか「音の近さ」に圧倒されました。こんな音、オーディオでこんな体験は前にも先にも初めてです!そこに居る、という感じ。これは買わざるを得ない(笑)。その必要性を強く感じました。その後完成品が到着、プリは買わず父から借りたPMA1500のプリアウトで暫く聴いていました。まだセッティングも全くしていなく、正直(まだそこそこ)という音でした。でも家の引越しの話もあってセッティングはかなわず完全仮置きでした。

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その後先立つモノが少し貯まり、プリを検討。大橋さんに相談すると「レコードを聴くならSV-722、聴かないならSV-310」との明快な答え。思えばこの迷いようのない提案のおかげで、わずか1年足らずである程度のレヴェルまで来れたのでした。
タオックスタンドを割と早く導入したのも大きかった。普通、演奏行為は楽器や床も振動させようとするので(何でスタンドは木製は駄目なんだろう??)と思いましたが、確かに木製だと箱の振動の邪魔(過度の共振)をしていたでしょう。
またフォノイコの有無で決めたプリアンプですが、後からSV-310が凄いプリでSV-91Bありきで開発された事を知りました。確かに91Bにはベストマッチです。
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その後店主日記と根津さんの日記を3、4回くらい最後まで読み返し、多分まだ3割も理解していませんがその方向性やポリシーはだいぶ理解しました。

うちのオートグラフミニはさしずめ「音楽モニター」。演奏の実体感も高く、しかもセッティングの甲斐もあって「ステージ上のような音」で鳴っていると思います。これはやはり実経験が大きいです。
チェロはオーディオでは低域というより中域、高域の楽器です。タンノイの中高域は素晴らしいのでぴったりです。また仕事柄いろんな位置で演奏をするので音の飛び方の感覚を求めます。オケの最前列は、全ての音が背後から向かってきて、決して音のバランスは良くありません。何より音に浸っている暇がない(笑)。でもソリストの音や気迫はビンビン伝わります。
逆にチェロパートの後ろの位置は響き的にはなかなか良く、真後ろにコントラバスがいるのでその包容力が心地よい、ヴァイオリンも適度に遠いのでうるさくない(笑)。また管楽器が舞台上ではいかに音が違うか(ごく簡単に言うと付帯音が多い)もよくわかります。そんな前列での感覚、後ろでの感覚の経験がきっとセッティングの追い込みにも表れているような気がします。
うちのSV-91Bとオートグラフミニはそんな「現場の音」が良くわかります。そして何より単純にSPの音が良い。どんなにリアリティがあっても、音がよくないと長く聴けません。真空管にしてから長くCDが聴ける様になりました。本当に不思議です。今後SPが増える事があっても、このSPは多分一生使うでしょう。91Bも。
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by kennoy-mini | 2009-06-10 00:00 | オーディオ雑感。 | Comments(2)  

Commented by やっぱり・・・ at 2013-08-06 02:29 x
いいですよね。音がいいので値段には目をつぶり、最終的には3セット買いました。
Commented by kennoy-mini at 2013-08-07 17:54
やっぱり・・・さまはオートグラフミニを3セット、でしょうか!?それは凄い。マホガニー仕様とかもありますしね。良いSPだと思います。

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