今日明日は「ミスターS(スクロバチェフスキ)」の指揮でトリスタン(ロングバージョン)やウェーバーの序曲など。
ミスターは本当に貴重な(自分が言うのもおこがましいが)素晴らしい指揮者です。「ピアニシモ!!」「インテンポ!トゥーレイト!」という叫びを練習中何度聴いたでしょう。しかもあまりにも音への要求が深いがゆえ、オケ側が応えようとすると・・・どうしても遅くなり、ピアニシモを追い求めると、時として出が遅れます。そこをまた怒られる(笑)。でもそうして出来た本番は多少傷はあっても素晴らしい音楽が生まれます。
巨匠は、結構そういうタイプが多いです。リスクを恐れず、傷をいとわず。その一期一会の瞬間の芸術性を追求する。そんな音楽家に少しでも近づきたいもんです。