試聴会でいくつか(殆どか)新作SPが発表されました。個別の感想は面倒なので省きます。その中で自分が試作機を持っているminiA5改め「mini-825」が奮闘、というかのびのびと鳴っていてうれしかったです。
ユニットは安いエレクトロボイスの205ですし、低音も凄く出るものではありません。それを補って余りある鳴りっぷり。面白かったのは村瀬さんの説明で、「正面のスリットは低音を出す為ではなく中音をいかに魅力的に鳴らすかのスリットです」という話。なるほど。自分の箱は試作機なのでスリットを色々変更した形跡があります。
(店主日記から。スリットを後から細めに変更した線が見えるでしょうか。試作機ならではの勲章です)
実は(もうご承知かもしれませんが)自分の中の「altec菌」がほぼすっかり死滅してしまいまして(笑)、うちに何台かALTECのユニットを使ったSP(ユニット単体含む)が眠っています。Ba404やヒノオーディオのTQWT箱等(405-8H)です。一時期メインシステムの音から離れたくなった事があり、その時はALTECでクラシック以外しか聴いていませんでした。それがいつの間にか戻ってきて、ALTEC菌は終息しました。その中でもmini-825はリビングのTVモニターとして今も活躍しています。
このSPの良いところはまさに「低音を諦めたところ」にあると思います。ユニットがそういう特徴のユニットですから大事な中域や音とびを出す事で短所を如何様にもカバーできるんです。そんな方向での箱のチューニング。板の厚みや吸音材の少なさ、ホーンの角度等がそこからも見えます。自分はホーン系は比較的苦手なのですが、これは大丈夫。嫌な鳴きは感じません。ホーン無しと直接比較すると分かるのかもしれませんが、普段は全く気にならない。
箱は、いざ実物を見ると意外と大きいです。kitLSの1,2回りアップです。車で言うとスイフトスポーツ、ヴィッッRS、ポロGTI、ミニの様なキャラクターです。アクセルを底まで踏める魅力があります。普通の鳴りが楽しい、声は本当によく飛ぶSPです。欲を言えば少し広い部屋の方が活きるでしょう。ホーンなので音が前に飛ぶ力が強いですから。ALTEC系のデビューにぴったりのSPです。そしてこれを超えるのもなかなかないと思います。試聴会の新作SPの中でも完成度は高く、満足でした!きっともうすぐ発売されるでしょう。
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1年たったので自分が何を書いてきたか、ちょっと見直してみました。
・・・よくまあ、これだけほぼオーディオの事のみを書いてきたもんです(笑)。しかし、意外と面白い事書いてあるなと。割と使いこなしを書いてきたのが良かったですね。あまりそういうブログて無いと思います。少し記事を整理、気に入らない記事は削除しようと思いましたが、ほぼありませんでした(なぜか同じ記事が3つ投稿された回があり、それは直した)