ここのところプリアンプ(真空管の)について色々考えています。少々頭でっかちになっているかもしれませんが。
自分は所謂「プリ必要派」なのでその話は置いといて・・・問題はプリの「音、キャラクター」です。
最初はプリアンプは「電気を増幅するところ(それを言うと全てかもしれませんが)だから色づけのない(少ない)ものがベストでは」と考えていましたが、SPやパワーアンプに楽器性があり(合った方が圧倒的に聴きやすい)、またそれを引き出すのには個性が必要、個性を持ってSPやパワーアンプ側を引き出して欲しい、と思うように。
それと共に「球の個性にある程度依存した方が意味のあるプリアンプになるのでは」とも思うようになりました。勿論バランスは必要でしょうが個性がないと相性や相乗効果も出ないし、本当に聴きやすいシステムにはならないと感じます。
そう、この「聴きやすさ」はプリ側に大きく関わっていると思います。パワーアンプ側はどんな個性でもある程度許容範囲がとれますが、プリ側に不満があるとつまらぬ事に目が(耳か…)いきがち。部屋が「SPが歌うか、ホールになるか」の違いはプリにかかっています。どんな規模、価格帯のプリでも「ホール」にさえなれば満足なシステムになる予感がします。防音室では「音楽」は積極的には感じにくいですから。
…でも疑問なのは整流管のないプリアンプが多いようですが、これはやはり色々意味があるのでしょうね。キット屋アンプでもSV-310だけですし。