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時計の修理に。

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(写真はイメージです)

先日、風防が取れた時計(アンティークです)を初期不良の修理として出しに行きました。
年末に自動巻なので振っていたらとれた・・・風防はプラなのですが、冬は縮む事もあるそうです。
確かに自分ではめたらゆるゆるではないし。良い勉強になった。

当然、ついでに店にある時計を眺めるわけですが、、、だいぶ相場が・・・
爆上がり。そして自分が手放した時計が本当に爆あがり。
タイミングミスったなぁ。でも見立ては合っていた、、、

桜はもう散り際です。
そして不動のアンティーク時計が2本、修理中(アンティークではない)が2本、、、
少しリストラ、というかまとめないと。








# by kennoy-mini | 2019-04-11 01:44 | 時計。 | Comments(2)  

深遠なる弓の世界。

お仕事で久しぶりに元生徒と一緒になりましたが、その生徒の弓にびっくり。なにがびっくりかと言うと、その弓は以前自分がオーダーした新品弓で2年ほど使用した後その生徒に譲ったのですが、まるでオールド弓のような音とタッチになっていたのです。出来上がってから4~5年経っているのですがこんなに化けるのであれば、、、キット手放していなかったでしょう(笑)。まぁ愛着のある生徒に渡ったので後悔はありませんが、しかし、本当に変貌ぶりに驚きました。
一番変化したのは音の「飛び、抜け感」と子音の出方です。やはり生徒がずっと使っていたので振動により材料の水分、余計な木の芯や雑味みたいなものが抜けて純度が上がったのでしょう。音程も安定してきました(新品の弓は実は音程も安定していない)。自分は今まで3本、弓の出来立てから使った経験があるので変化の過程はある程度は想像つきますが、その生徒の弓は最初の2本とは違うモデルのコピーだったので経年変化に確信が持てず、その時に生徒が弓をちょうど探していたので譲ってしまったのを思いだしました。

自分の好む音のタイプの弓は「近くでは静か」な傾向がある弓なので、好みの音で且つ「近くでも大きく鳴る」タイプが1本欲しいのですが、、、「近くで静か」は、しばしばオケ等で指揮者に「もっと大きく弾いてください」と指摘されたりするのです。遠くには飛んでいるはずなのに。そういう場合「近くで大きく鳴る」弓に持ち替えることで解決する経験を何度かしています。

弓は奥が深いです。何せシンプルで構成部品が少ないので。勿論実はその分複雑でもあるのですが・・・

# by kennoy-mini | 2019-03-11 20:22 | 音楽雑感。 | Comments(2)  

理想のチェロとは。

こないだ、くうが様から幾つか質問を受けました。それは「古いチェロと新しいチェロの違い」「究極のチェロとは」というもの。なるほど、これは手強い問いデス、、、

(あくまで自分の意見としての話です)
まず「古いチェロと新しいチェロの違い」ですが、、、

正直、離れたら(二階席とか)余り音色とか変わらない場合も(も!ですが)あります。新しいチェロで古っぽい音色が出る場合もあります。ただこのケースは(割と、ですが)比較的振動し易い造り、つまり板が薄めの場合が多いです。過剰に薄いと強度的な問題(数十年単位で弦のテンションにより膨らみが落ちてきて再度補強や膨らみの付け直しが必要になる)の他に、ウルフトーン(唸り)の増大や、遠くでの音が少し鼻にかかったような音色になったりします。
で、板が無駄に厚いとなにが悪いかというと、振動しにくいので発音重めだったり(チェロで発音悪いのは結構致命的)、ねいろが地味だったりします。なので製作者が作ったチェロを販売店がこっそり削って(一応贅肉を、、、という建前ですが)売りやすい音(鳴りとも言える)にして販売、、、というケースもままあります。ここで方向性を間違うと新作なのに不健康な(要素を持つ)楽器、という事になり後々面倒な事となります。
なので、自分の考える新作の良い楽器は、自分の中では「適度な重さ、厚みがあり長年のテンションに耐えうる良い材料、特徴的な木目、傷なくとも深みの感じるニス、適度に若い音だが可能性将来性を感じる鳴り」といった感じでしょうか。新作で【ねいろで圧倒】みたいな事はあまりないです。
(この意見は多分に偏見が入っているので話半分で)

次に【古い楽器は何が違うか】ですが(古い良い楽器の場合)、プレイヤーとして見た場合に一番感じるのは子音の種類、発音の速さの違いです。速さは弾くともう圧倒的に違います。クルマでいうタイヤのグリップ力の差。子音も雑音系のものとそうではないものがあり、良い子音がある楽器は遠達性が高い、遠鳴りというやつです。これは新作ではあまり感じられません、やはり経年/使用により得られるものではと思います。ねいろも近くでは静かだったりモノラル風だったりします、しかし密度がありプレイヤー自身の感性に訴えるタッチ、個性、濃さがあります。不思議。

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そして【究極のチェロとは】ですが、、、これはヴァイオリンと違い答えがまだありません。ヴァイオリンは完成度の極めて高い楽器で、型でいうとストラド型とデルジェス(ガルネリ)型の、ほぼ二択に現代ではなります。それくらい形としては研究し尽くされていて、恐らく他の究極の型はでてこないでしょう。
翻ってチェロですが、まずデルジェスのチェロは(諸説ありますが)存在しないと言われています、そしてストラドのチェロは「高音は素晴らしいんだけれど低音がね、、、」という話を、ストラド経験者から特に聞きます(それでもストラドですからレヴェルが違うのですが、、、)
そしてストラド/デルジェスもクレモナの作家なのですが、チェロの名器といわれるとヴェネツィア(ゴフリラーファミリー/モンタニァーナ等)ナポリ(ガリアーノファミリー等)ブレシア(マジーニ/ロジェリ等)ミラノ(テストーレ/グランチーノ等)等の作家の作品も(勿論vnもですが)チェロの評価がかなり高いのです。勿論形はまちまち。
特にゴフリラー/モンタニァーナのチェロはストラドのチェロ以上の評価がついています。モンタニァーナは見るからにストラドより容積があり(ある意味不格好)、ワイドな響き、オーディオ的に言うとまさに球面比的な鳴り、みたいな印象かと思います。ゴフリラーもぶっとい感じ。ただ、自分は高音も低音も締まった音が好きなので、自分の先生が長年ストラドを借りて使っていた事もありストラドのチェロの音は大好きなのです。小さい頃からの刷り込みというのは離れられないもんですね。

実は古いチェロはほぼ全部サイズが違い、また名のある楽器(ストラドでさえも!)カットダウンされている名器が沢山あります。カットダウンもいろんなやり方/ケースがあり、中にはf字孔を埋め直して再度開けられたもの(大抵製作者本人ではない)もざらにあります。不思議にも、それでも最初の製作者の音がする場合が多いです。本当に不思議、、、
現代でコピー(参考に)されているストラドのチェロの形は比較的スリムな形なのですが、特にお尻にあたり場所(ロアーバウツ)がカットされていないでっぷりしたストラドのチェロが存在する筈で、これが、自分のひとつの理想とするチェロの型です。恐らくですがボロディンSQのベルリンスキーが使っていたチェロはそれにあたるのではないか、と考えています。二度程生で聴きましたが戦車のような低音でした(笑)A線も素晴らしく、もううっとりでした。モンタニァーナやゴフリラーは贅沢ながら、少し脚色感がある気がするのです。それならいっそロジェリやテストーレの方が好みですね。

まぁ、好みではない名器でも、所有したらまた全然意見変わるんだろうな、、、

# by kennoy-mini | 2019-02-08 19:55 | 音楽雑感。 | Comments(4)  

あっという間に2019年。

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新年明けましておめでとうございます

本年もどうぞ宜しくお願い致します













# by kennoy-mini | 2019-01-01 02:59 | その他雑感。 | Comments(4)  

最近の時計雑感その弐。

変な前置きがありましたが(笑)、要は時計修理専門店に
思い切って行ってきたのです(笑)。
要電池交換の時計が3つ、要オーバーホール(外装傷みを含む)のが2つ、
要相談の大修理モノが1つありましたので。

渋谷の桜丘郵便局上の[カエラ]という店。
来店は初めてですがブログを公開しており、
良心的且つ明朗会計だなと感じておりました。
(勿論日頃から技術見識には対価は払います、ただそこにブランドイメージやら家賃やら広告宣伝費やらムニャムニャ、、、が乗るのはちょっとアレだな、と。そういうセコい考えなんです、自分は、笑)

で、カエラさんはずっと前に時計のオーバーホールを
色々ネット検索していた際に引っかかり、
ブックマークだけは付けておりました。
丁度良いタイミングがあったので思い切って電話、、、
繋がりました!何と電池交換1本なら当日、
3本でも内部に問題無ければ翌日!!こりゃ縁だべ!

という訳で伺いました、お一人でやられているようです。
翌日に電池交換3本を受け取り。パッキンにも問題がなかったようです。

(クオーツの場合パッキンが傷む場合、その場合に浸水していてサビが出る場合があります、後は電池の液漏れ等。町の電池交換等で恐いのは、安い電池を使い、後に液漏れ等を起こす、パッキン交換を在庫なしを理由に見て見ぬふりをする、、、)

で、、、結局機械式のオーバーホールは2本お願いしました。
ひとつは汎用ムーヴでひとつは自社ムーヴモノ。
機械式のオーバーホール依頼は混んでいるそうで大体半年待ちだそう。
汎用ムーヴの方(お下がりの某ティエ)はネジ込みリューズがネジ込まず
浮いてしまっています、これもメーカーならケースまるっと交換、
と言われかねない案件ですが(その場合は恐ろしい値段に)
なんとか考えて下さりそうです(無理ならちゃんと無理と言って下さいます)。
後は内部確認後に見積もり、そして半年後のお楽しみ、、、
といった流れかと。

大修理モノはなんと大事な友人の時計で
[リューズが吹っ飛んでいなくなってしまった]というモノ。
メーカーでは新品購入と同じ額を提示されたよう形も特殊。
カエラさんには代用のリューズをあてがう案を提示。
費用はオーバーホール費用にプラス数千円。
印象は変わりますが正直、このまま不動になるよりはずっとマシかと。
この案件は持ち帰りました。

長年の宿題に解決が見え、心が軽くなった一日でした。






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# by kennoy-mini | 2018-08-14 10:58 | 時計。 | Comments(4)