珈琲を美味しく淹れるのは単発ではそこまで難しくないですが
毎日安定して美味しく淹れるのはなかなか難しい。
科学的、論理的に考えると助けになります。
自分の重視するのはこんな感じ。
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①湯温。低め程香り/酸味が増え、高め程苦味(コク?)が増える
②最初の2湯で珈琲の主成分は出てしまう。その後は雑味が増える
③一杯分が一番難しい。粉多めでマグカップ1~2杯(豆2~3杯)が安定しやすい
④粗め程キレ、細か目程コクが増える
⑤抽出湯温が高い程雑味は抑えやすい
⑥抽出時間が短い程雑味は抑えやすい
⑦湯の注ぎ方。粉を動かす派と動かさず静かに派がいる
(あっさり入り過ぎる場合は動かし、雑味を抑えたい場合は静かに載せるように)
⑧土手は大事。雑味を吸収する防波堤の役割も果たす
⑨故に粉が細か過ぎると土手というより単なる壁になってしまう
⑩布ネルの方が油分を通すのでコクを出しやすいが布管理が面倒
⑪豆や焙煎/紙含む器具で淹れ方は替える、逆にいうと器具に淹れ方を合わせる
⑫香りの多い湯温は86度前後、高めは92~95度
⑬温度は味覚に直結するのでカップも温める
⑭抽出した珈琲は軽くかき混ぜる
⑮抽出時間は豆/ドリッパー形式/挽き具合/紙ドリッパーに依存。特に紙は重要
⑯蒸らし工程は少な目の湯がよい(何故かは不明、都市伝説??)
⑰湯が落ちきる前に抽出を終了させる。量よりやめる勇気!
⑱熱い珈琲にしたい場合は淹れてから温めなおす。
勿論温め過ぎると嫌なニオイがのる
⑲微粉は悪と云われているが取り除き過ぎるとつまらない味になる
⑳ミルも重要。豆をすり潰すより割るタイプの方が細胞が潰れにくく
香りが立ちやすい
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ここから逆算して抽出方法を決めるようにしています。
抽出方法は人それぞれ、星の数程ありますが
結局は自宅の器具に合わせた淹れ方で安定して淹れられれば
それが正解です。
次回は最近の自分の抽出方法を書こうかと思います。
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もう二月に入りましたね、本年もよろしくお願い致します。
最近、珈琲の事を考えています。コロナ禍になり自宅で珈琲を淹れる事がより多くなりました。シンプルに【珈琲を美味しく淹れるには?】という永遠の課題に対して答えは無数にあるかと思いますが、例えば【ネットに落ちている情報通りにやっても美味しくはいらない!】ていう事はないでしょうか。
自宅で珈琲を美味しく淹れるには幾つか条件が揃う必要があると思います。
①(簡易な)科学的な見方(原理)を取り入れる
②持っている器具に淹れ方を合わせる
③抽出の温度管理
④保存/鮮度管理
⑤挽きの細かさ
⑥豆
⑦湯の注ぎ方
このうちの②①がネットでは推し量れない点でもあります。特に器具の組み合わせ(ミル/ネル/ケトル/カップ/ドリッパー)には無限のパターンがあり、本職お薦めの淹れ方があるとしたらほぼ全てを合わせないと同じ傾向にはなりません。
珈琲を淹れる事自体は日常的な事でもあるので、自分が思う(ここ大事!)珈琲を美味しく淹れるコツを気楽に追求していこうと思います。
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今回の顎あての音決めは難航を極めました。(今回はいつもより薄いのを作る、、)と決めていたので普段と段取りを変えて先に薄くしてから初めて試奏したのですが、いつもなら薄くする前に試奏していたので材固有の(ねいろの)長所を掴みかねてしまいました。
おかげで迷いの森に入り込み、、(こんなもんではない筈、、!)と自分を言い聞かせながら(ああでもない、こうでもない)と、あらかたの形が出来てから都合8時間以上削り調整、、最長記録です。
反省点としては、薄め在りきだったのが間違い。今回のようなスペシャル材は厚めの方が木の持つ特徴が出やすい為、先ずは厚めで仮完成まで持って行くべきでした。皿を薄めにしつつ、その他を肉厚にしましたが全然ダメ。結局全体をスリム化してから漸くキャラクターが見えて、、バランスが大事なんですね。
今回発見があったのは、皿サイド部分のチョイ削りでがらっと方向性が、、
ここを削って激変したのは初めて。
ここです↓
まだまだ知らない事ばかり。過去作も見ながら
何処に音のヒントがあるかを見比べながら修正しました。
なにせツゲの虎杢目は貴重、絶対に成功させたい個体だったので。
(ここから切り出した↓)
手持ちでの数少ない虎杢目です
このブロックからは2~3個木取りできて、うち虎目は一つ
これより強烈な虎杢材は残念ながら持っていません
模様があるとついつい写真も多めに(笑)
~☆~☆~☆~
厚み(肉厚)には自分的には〈全体的な厚み〉と〈形状としての厚み〉があります。
〈全体的な肉厚〉は最近薄くする方向に見直しをしています、、が良い材料だとついつい厚目にしたくなってしまいます(笑)。良い材ほどねいろに固有の特徴があり、それを活かした厚みの顎あての音は極上、、しかし厚すぎると音の抜けや透明感が落ちる場合もあるので、暫く模索しながら厚い/薄いの二刀流でいくと思います。
市販の顎あての皿肉厚は2~3mm前後、今回のmy顎あては4mm台、過去の音質ベスト3の厚めは6~7mm。同じ木でも厚めが良い材と薄めが良い材があるのは認識しており、一律に厚みを共通化する予定はありません。
〈形状としての厚み〉はこの1年半で見つけたmy黄金比率があり、現状はここに寄せるとより個体差の強い鳴りがより出てきます。良い材は削る度に幾つかのねいろを感じられ、ピンときたやつを記憶してそこに向けて削りを纏めていきます。削る場所によって〈高音が変化しやすい箇所〉〈低音が変化しやすい箇所〉〈全体の質感が変化しやすい箇所〉があり(削る毎に試奏して見つけた)、黄金比プラスαで削って調整します。かなり微細な削り量です。凹凸自体は少ない方が音はまとまります。
表面は第一義的に構えやすさを求め、裏面で厚み調整をします。場合により表面でも差し支えない範囲で音調整削りもします。顎あては構える場所で求められる厚みも変わってきます。構え心地の需要は十人十色で、真ん中/ちょい左寄り/左寄り~に加えて浅め/深め/引っかけるだけ~+高め/低め/普通~このバランスで形状は変わってきます。
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色々書く事はありますが、時系列に書いていると
いつまでも更新できないのでいずれ、、、
久々にツゲ顎あてを製作しました
虎杢目のかなり〈本命〉な材料です
最新の自分データを基に製作、、、
しかしなかなか音が思った水準で鳴らず、、、
この材料ならかなりのレベルの音にならないとおかしいので
自分の腕不足
過去作を参考に厚み等を見直しながら追い込みます、、、
数時間後、漸くオンリーワンの片鱗を見せ始めました
一旦ヤスリで仕上げて、椿油で艶出し
後日また追い込みをしようと思います
まだまだコイツは伸びる筈、、、
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