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愛器レポート①。

リフレッシュした愛器は・・・1ヶ月経ちましたがまだまだ解れず・・・
気晴らしがてら・・・少々パーツ変更しました
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まずペグを。オリジナルペグがもう寿命だったので・・・
迷った末、フェルナンブコ(弓の材料)に。良い材がありました。
最後は色と木目に惹かれたのは言うまでもありません(苦笑)
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シャフト部分は削ったばかりなので色が明るいですね。グリップ部が良い色です。
良い意味で反応が軽くなった気がします。少しですが。

オリジナルペグは保存箱行き
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(これは製作者オリジナルのペグで象牙装飾も入っているので大切に保存。本来なら穴埋めをして再利用するのがオリジナル至上主義なのですが・・・穴埋め代は高い。またオリジナルを更に消耗させてしまう事にもなるので、今回は替えました。マロニエ、西洋トチの木だそうです)



次に・・・経験上変化が大きいのがテールピース。
虎目が結構入っているボックスウッド(ツゲ)を使っていたのですが・・・どうも音が締まり過ぎて。
カンついて箱が動かないALTECの失敗例(失礼!)のようです。
材は厳選したんだけどなぁ。単純に楽器との相性でしょう。
ローズウッドにする事も考えましたが、ちょっとまだ時期が早い気が。
最近気に入っているローズウッドですが、楽器によっては反応が重い場合もあるんです。
ボックスウッドの反応の速さは捨てがたい。

で・・・試しに別のボックスウッドをつけてみたら・・・
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良い意味で音が丸くなりました。下の倍音がでやすいのかな。
これでだいぶ弾きやすくなりそう。
やはりパーツも侮れません。メーカーや目方は同じなんですけどね。

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個人的には外した方が良い材に見えます。
色はボックスウッドの場合、薬品処理なのであまり関係なし。
木の詰まり、木目と楽器の相性なんでしょう・・・
外した方は横に響く楽器や古い楽器に合いそうです。
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同じ材でも木材に二つと同じ樹はないので・・・音が違う。
考えればすぐ分かる事ですが、再度認識しました。
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by kennoy-mini | 2013-03-26 16:34 | kennoy工房。 | Comments(6)  

苦手で・・・

こないだ、moccinocraft様の「ベートーヴェンやちょっと苦手で・・・」で
久々に思い出しました、そういや自分も苦手だったと。昔の話ですが。
何が苦手だったかって・・・
「何であんなに沢山一度と五度を繰り返すねん!しつこいし格好わるいやん(何故か関西弁)」。
こないだの運命の最後も1・5・1・5・1・5・1・5・1~1~・・・」とずっと(笑)。
そんなにダメを押さなくても分かるのに。

そんなべトベン嫌いのあなたに(笑)、とっつきやすいお奨めのべトベンは・・・考えてみました。
・ピアノソナタ26番「告別」
・ピアノソナタ23番「熱情」
ヴァイオリンソナタ5番「スプリング」
・チェロソナタ1番
・弦楽四重奏曲4番
・弦楽四重奏曲9番「ラズモフスキー3番」
・弦楽四重奏曲15番
・ピアノ協奏曲4番
・Vn協奏曲

~あたりですかね(多分に主観は入っています)。
どの曲もキャッチーなメロディと素晴らしい調性感です。
お奨め盤などは・・・教授や師匠に丸投げしましょうか(笑)。

あまり皆さんが奨めそうにないお気に入り演奏はボロディンSQによる弦楽四重奏曲15番。
特に3楽章から4~5楽章への1stコペルマンのソロが秀逸です。
一見難解そうな15番ですが、すぐにそのあまりの美しさに心を打たれるでしょう。
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by kennoy-mini | 2013-03-22 02:41 | 音楽雑感。 | Comments(6)  

目からウロコ。

こないだTVで藍ちゃん(宮里)特集をみて・・・大変ためになりました。
・・・ゴルフはしないんですけどね(笑)
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しかし、ゴルフは沢山メンタル系の本がでていますね。
音楽家とゴルフは選手の精神状態や実際の動作など、かなり近いものがあります。
ただ、音楽のメンタル本は意外と少ないのと、体の使い方の本はちょと難しいものが多い。
よほどこちらの方が役立ちます。

ぱらぱらと他の人も色々読んでみたんですが・・・日本人のメンタル本は先人の言葉や事実を挙げて説明します。勿論役立つものも沢山ありますが・・・経験談つまりデータからなので、あまり目新しいものはありませんでした。極めると大体思うことは同じですから。やそれに比べガイジン(差別用語でない意味で)は新しい思想や仮説から体系づけるものが多いので、「ほ~!」となる事が多い気がします。このピアさんの考えは抜群でした。ピアさんの他の本も今度読んでみよう。早速レッスンや自分の練習で試していますが・・・本当に無駄な練習が無くなってよいです。
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by kennoy-mini | 2013-03-22 02:14 | その他雑感。 | Comments(0)  

お勉強。

弓のお勉強中・・・弓の辞典(というより写真集)
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中は・・・
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こんな感じで作者の解説と代表作がひたすら写真で載っています。
この本、馬鹿高くて・・・
知り合いから時々借りては勉強しています。

弓の世界では・・・例えば「これはトルテ作の弓です」と言い切る事ができる(皆が信用する)鑑定人というのがいて、その中でも2~3人が世界でも絶対の評価を受けています。「なんでも鑑定団」における中島センセイみたいなもんです。この人が貴重な弓には「鑑定書」なるものを発行して、それが絶大な効力を発揮します。この辞典はその「センセイ方」が監修し、ホンモノと認定したものばかりを写真に収め資料化したもの。勿論本にのっていない形のホンモノもあるわけですが。この本は1700年代後半~1970年くらいまでの代表的な製作者(要はプレミアが付く作者)の作品がまとまって載っている・・・というわけです。

もう何回かざっと見ましたが・・・微妙な形の差がイマイチ(というか全然)目に入ってきませんでした。が・・・この本に載っているような製作者のものを数本、お店で見たり弾いたりしていくと・・・最近、違いや傾向が少しずつ目に留まるようになってきた気が。面白いもんですね。
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by kennoy-mini | 2013-03-21 22:43 | kennoy工房。 | Comments(2)  

WEとムラード。

せいりゅうかん そんなにあつめて どうするの

み◎を


・・・てのは冗談ですが、非常に好対照でどちらも良い音。
面白いのはムラードが「音を混ぜよう、混ぜよう」とする。
非常に味のある、ビンテージ感のあるねいろ。
対してWEもビンテージ感はあるのだが、リアルな、描写感のある音な気がする。
音色もあるが、音色より空間やその場の雰囲気によりスポットを。
ムラードはWEより音色自体にフォーカスをあてているようにも感じる。

どっちも好みです。
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by kennoy-mini | 2013-03-16 01:35 | オーディオ雑感。 | Comments(6)  

どうも調子が・・・

こないだ鯖にあたってから・・・珈琲が美味しくない。
参ったな・・・体調は戻ったはずなんですが。
暫く紅茶と日本茶生活です。

つ、辛い(汗)。
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by kennoy-mini | 2013-03-14 22:52 | その他雑感。 | Comments(2)  

首席の役割・・・。

久々のゲストトップも無事終わり。ソロがなくても大変なんです、オケのチェロトップって。
客演でいく場合、特に東京の各オケのセクションには普段の「伝統、流儀」みたいのがなんとなくあるので、それを組み取りつつ、自分が求められている役割をこなします。問題はその役割が「何か?」という事。これが曲や局面によって・・・完全にケースバイケース。トライ&エラー。そのトライが巧くいってオケが落ち着いたりまとまると、この上ない快感(笑)。勿論失敗するとプチ凹み。でも落ち込んでいる暇はないので秒速で立ち直り。・・・この繰り返し。完全に特殊技術の塊です。

今回は「運命」とチャイコのVn協。どちらも名曲でいながらノウハウの塊。「運命」はまず出だしの「じゃじゃじゃじゃーん!」を指揮者がどうやって振るか、それに対してコンマスがどうやって出るか。それに対して皆がどんな判断で出るか。これをほぼ1回のチャンスで判断しないといけない。その他の楽章でも色々・・・。でももっと大変なのがVn協。チャイコはトリッキーの嵐。協奏曲だとセクションも結構トップのタイミングを「アテ」にしてくるので、大事なきっかけは勿論合図を・・・というより背中で伝わるように・・・念を送ります。ホントです(笑)。

協奏曲伴奏で自分が好きなところは、特にトップだとソリストとコンタクトが直に取れること。ソリストと波長があうと「手綱」をコントロールする事だって出来ます。長くやっていると(あ、このソリストはこのテンポででちゃったけどこの先は心地よくないな)とか(練習とテンポ違うけどこれはのっかった方が正解だな)とかが分かるので、きっかけを音1発2発でソリストに伝えるつもりで弾くと、これが案外伝わります。会話みたいなもんです。この「協奏曲で破綻無くソリストにつける、曲を導く」というのは本当にセンスと今までの経験をフルに使います。でも、結構好きです、スリルがあって(笑)。
Vn協で最も完成度が高いのはベートーベン、最も美しいのはメンデルスゾーン、最もロマンティックなのはブラームス、でも一番好きなのはチャイコフスキーかもしれません。

そういえば・・・第九のIさんに「一番好きなチェロの曲は?」と問いかけられて、ずっと考えているんですが・・・未だに答えが出ません(笑)。ただ、ここ最近は「ゆっくりな楽章やフレーズ一発でぐぐっと惹きつけるもの」が好きですね、シンフォニックでよく出来ている曲よりも。
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by kennoy-mini | 2013-03-13 01:08 | 音楽雑感。 | Comments(4)  

つかの間のオフ・・・

トリオ、無事終わりました。講座なので(といっても半演奏会状態)曲を知っている20人くらいの為のコンサート・・・といった雰囲気でしたがとても勉強になりました。まずまず良かったかと思います。
共演者は自分は初対面だったので練習しながら(本番はどう来るタイプかな!?)と想像しながらやりましたが、概ね予想通りで(それでも練習とは結構違うものなのです)流れも何とかまとめられました。

明日からは新◎フィル。久々のゲストトップでしかも珍しく定番曲(チャイコのVn協、運命)なので普段のオケの雰囲気を壊さず、且つ楽しんで務めようと思います。

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リフレッシュした愛器のその後ですが、暫く弾き込んでも根本は変わらなかったので職人さんに「お願い、前の魂柱(少し柔らかめの材)立ててくれる?」とお願いしました・・・結果は「ビンゴ!」即、倍音のバランスが好みに変わりました。多分、自分の耳が慣れたバランスなんだと思います。職人さんは勿論今の魂柱(堅めの材)を吟味して立てたはずなので言い出しにくかったのですが・・・このままだと少しストレスだったので・・・職人さんも分かってくれてよかった!ついでに預けてもう1箇所「仕込み」をお願いしています。チョと楽しみ。

楽器/持ち主/職人の関係は面白いです。優秀な職人は楽器を見たり持っただけでその楽器の現状の音、調整した後の音、将来の音を想像できます。
また持ち主が知らなかった「履歴」を読み取ることが出来ます。「履歴」は大抵は「ぞっとする内容」が多く・・・職人も自分からは余計な事は言いません。本に書いてある実例を挙げれば・・・まぁラベルに書いてある作者の手が一切入っていなかったり、またはラベルだけホンモノだったり(昔ラベルコレクターもいたらしい)、修理に使ってはいけない接着剤を使っていたり(後に取り除くのが大変だそうです)、コントラバスだとネジでネックを止めていたり!その他、持ち主が聞いたら貧血になりそうな事がままあるようです。大抵の売る楽器屋は(世の中の商品の※注1みたいなもんで)←こういう事を敢えて説明したりしないので(買ってもらえないと大変なので)持ち主は驚くほど自分の楽器を知りません。良い音出てしまえば・・・ですから。真空管における「出所が大事・・・」なのと一緒ですね。
なので、職人は持ち主以上に客観的に楽器を判断できます。
自分が面白いと思うのは、そんな優秀な職人でも、長く使った持ち主にしか分からない「見えない」特徴までは、なかなか・・・という事。自分も20年以上使っているので、その間に何度も調整をお願いする職人(楽器屋)を渡り歩き・・・長所、特に短所も自分はよく分かってる訳で。今まで先ずはネガを潰す方に神経を割き、その後は長所を伸ばす方向で臨み・・・それも限界に来たところの今回リフレッシュ。限界点も上がり調整幅も増えているはずですが・・・今回分かったのは基本的に短所は変わらない(笑)。そこを今まで色んなノウハウである程度補っていたものは現在も有効、というわけですね。
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by kennoy-mini | 2013-03-10 20:00 | kennoy工房。 | Comments(6)  

トリオ。

中野さんに頼まれて・・・
急にこれに出る事になりました。
チェロのU木さんが急に都合悪くなられて・・・
代打です。
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本当は最新チラシもあるのですが・・・恥ずかしいので載せません(爆)

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「大公」は、個人的に憧れの曲で。
亡くなる前年の徳永先生の演奏が本当に本当に素晴らしく・・・
人生の限り、命の終わりを予感させるものがあり。

全部長調の曲なのですがとても重厚感があり、無駄な音が殆どありません。
というか、無駄をそぎ落とした極致。
学生や学生あがりが弾いたところで、あまり良さや人生の深みが出ない(笑)。

なので・・・今まで弾く機会がありませんでした(爆)
一番好きなトリオですね。
現在の自分を精一杯反映した「大公」にしようと。

「メントリ1番」は「無駄をそぎ落とした極致」の真逆(笑)。
これはこれで名曲です。
メロディのキャッチーさ、流麗さはピカイチ。

ピアノが特に大活躍します。チェロも大事なメロディの先陣を切りますが、
自分はあまり「オイシイ」とは思いません(笑)「クサイ」メロディなので、
逆にクサクなく表現したいと思ってしまいます。
メンデルスゾーンを「実は男性的に」表現するのって結構難しい。
でも自分のイメージは「華麗だが実は男性的」です、メンデルスゾーン。

よかったら、お越し下さい。珍しく宣伝。
(因みにギャラは集客と関係ありません、笑。格◎ですがその代わりノルマも特になし)
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by kennoy-mini | 2013-03-03 00:07 | 音楽雑感。 | Comments(10)