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恐るべし300B。

キット屋さんでナス300Bが限定販売されたので(予備球を買おうか…でも今月来月は金欠で厳しいしな…)等と悩んでいたら、ものの3分足らず(もっと短かったのかも!!)で売れてしまったので悩む必要がなくなってしまった。これで良かった(笑)。多くの人に行き渡って愛用されると良いです。

しかし、恐るべし300B。まさしく「巨人、大鵬、300B」といった人気。思えば大橋さんに「チェロなら300Bが良いですよ」と言われてSV-91Bに「一聴き惚れ」してからまだ1年半。もっともっと300B管を勉強、極めなければ。

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個人的な感想です、自分の持っている300B(プライムチューブ)は、

・癒し系、自然なバランスで所謂真空管の暖かい感じが良く出ているプライム3
・実体感、リアリティの高い音のプライム4
・倍音感の高い、ミニチュアコンサートのような感覚に浸れるプライム5(ナス管)


~という印象です。我が家の91B、オートグラフ・ミニでの印象です。現在のお気に入りはナス管かな(…でも形は茄子よりダルマ型(?)の方が好きなんだよなァ…)。WEは持っていませんが、刈谷のショールームで何度か試聴した印象では「ひたすら音楽に忠実」なイメージ。300B管の中では「最もオーディオを感じさせない音を出す管」という印象です。セトロン、エレハモ、スベトラーナ等は聴いた事がありません。いつかは聴きたいとは思いますが。
でも最近は300Bのブランド自体にはあまり(前ほど)目を向けなくなってきました。やはり整流管や前段の方が大事。また前段や整流管にマッチする300Bを、という見方に変わってきました。また変わるかもしれないですが。

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変な例えですが「もし銘器と銘弓をもっていたとして、どちらかを失うとしたらどちらをとるか」みたいな質問があったとしたら、絶対弓を選ぶ人はいると思います。自分もその一人かもしれません。基本的な音を実際に創りだすのは右手、弓の方ですから。人間の「口」のようなものです。新作の楽器(中国300B)でも銘弓(良い前段、整流管)で鳴らせばまるで別物の鳴り方をするでしょう。楽器はそこそこでも、自分と相性の良い、いい弓さえもっていればこれほど頼りになる事はありません。声がダミ声でもカツゼツがちゃんとしていて歌詞が伝われば音楽の本質は伝わる、と思います。勿論、それで更に良い声なら言う事無いですけどね。
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by kennoy-mini | 2009-09-28 00:00 | ken球王国。 | Comments(0)  

余裕がなくて…。

東京にいるのに暫く更新が滞っています。ブログに来てくださっている方、申し訳ありません。ちょいと忙しい(仕事の曲がきつい)のと、部屋の整理が必要でSPが良い位置でセットできないので、なかなかオーディオを満足に聴けません。本当は新しく来たSPをじっくり追い込みたいのですが…今は仮設置で専らTVをステレオ再生です〔笑)。

「第2試聴室」を体験して以来、自分のオーディオ感が変わってきているので、意見がまとまってくるまで意図的にオーディオから距離を置いているかもしれません。大事なことは、「人のオーディオの音を追いかける」のではなく、「自分の体験した生の音を参考に追い込む」事だと改めて感じます。(でも他人のオーディオの音を聴くのは良いですね、勉強になります)今後の仕事で琴線に触れる音楽家に恵まれると良いのですが…。
でも今年はもうないかも。5月のピリス(pf)とこないだ新日本フィルで共演したエグベルト・ジスモンチのギターは本当に良い音、というか良い体験でした。あ、両方とも新日フィルだ…。

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そしてお金が無いとき、時間がない時に限って色々欲しいものややってみたい事が。そろそろ自作SPも本格的にやりたい。もうユニットはPA-101を裸でミニコンポで鳴らしていて準備万端なのですが…。箱もバッフルも試作はできているし。

更に欲を言えばもう一つ別のユニットを入手し、TV音声専門の〔簡単な)SPシステムを作りたいのです。どうも居間のTVの音の、特に音声が聴き取りにくくて。最近のTVは音声にお金がかかっていなさ過ぎる気がします。…でもそしたらアンプがもう一つ要るな…「リモコンがある、凄く小さい300Bプリメインアンプ」とかでないかな(笑)縦に長いアンプが良いです。LS3/5A片chくらいの大きさの。横長はTVの横に置くには場所を取るので。
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by kennoy-mini | 2009-09-27 02:28 | オーディオ雑感。 | Comments(0)  

行き着く所は「高さ管理」。

実は今ある「お客さん(SP)」が我が家にみえていて、ひょっとすると我が家に居ついて下さるかもしれません。その方を鳴らしていたら、自分のオートグラフ・ミニの根本的な問題が一気に見えてきました。それは…「高さ管理」。
今でもタオックの60cmのスタンドに御影石と木材、インシュレータで計65cmくらいはありそうですが、ためしにスタンドの上に13cmの箱を置き、そのうえにオートグラフ・ミニを置いて試聴したら急に聴きやすく、いやこれくらいの高さでないと聴きたいバランスで聴こえない事がよくわかりました。試聴状態で、ユニット位置が耳より拳1,5個分位上がベストな感じ。天井空間を無駄なく使えるのと、ユニットが床から離れ影響が減ったのが大きい気がします。困った、どうすっぺかな・・・何か対策を考えないと。

今は急な「お客さん」への対応でおおわらわ。まだ能力の片鱗しか遣いこなしていないでしょうが、素晴らしい、自分には勿体無いSPです。mini300+樽プリでとても良く、今ちょっと迷いがある我が家のオートグラフ・ミニ+SV-91B+SV-310より、ある意味気持ちよく鳴っております。参った。

ただせっかく積み上げたオートグラフ・ミニの「リファレンス」としての位置付けを代えたくないので、「お客さん」の設置部屋やどちらのアンプでお客さんを鳴らすか、暫く思考錯誤が続くでしょう。因みにお客さんはオートグラフMIDではありません。憧れますが、手が出ない…のと、我が家はコーナーに部屋の扉があるのでMIDを置くと部屋に入れなくなる(笑)。
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by kennoy-mini | 2009-09-20 23:20 | オーディオ雑感。 | Comments(0)  

出張を終えて帰宅。

ようやく帰京。今週は色々変わった経験ができました。おいおい書いていこうと思います。

帰京中、ナビのオーディオの音質設定を変えてみました。どうせロードノイズで聴き取りにくいのですから、少し主観をいれて「ホール客席タイプで高音が気にならない音」にするよういじっていたら、なかなか面白かったです。デフォルトのサラウンドは使わず、音域ごとの音量を変更したりしました。どうも大橋さんのオートグラフを聴いてから、おおきく好みが変わった…というより求めるものが変わってきた気がします。この先どうなるか?因みにクルマのオーディオにはお金はかけません。家に真空管アンプとタンノイがありますから。移動中も良い音で…なんて贅沢です(笑)。運転も好きですし。
ただ、HDDにCDをぽんぽん放り込めるのはとても便利。
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by kennoy-mini | 2009-09-19 01:12 | オーディオ雑感。 | Comments(0)  

…大げさ過ぎたかな!?

多分、このブログを根津さんが読んでくださっているようで、オートグラフ・ミニのセッティングを見直しした事が書いてありました。どうやらうちのセッティングは合わなかったようです。ちょっと残念でしたが、部屋の数だけセッティングの答えもあると思います。しかも今自分が試している「左thだけ剣山」は結構邪道なトライなので(笑)、仕方ないでしょう。でも「オートグラフ・ミニで剣山にすると中域が引っ込む」という印象は同じで、興味深かったです。
そしてこのSPは部屋の影響を多大に受ける、という点でも多いに共感しました。うちでは防音室で鳴らしていますが、今は後ろの壁から80cmほど離しています。スペース上に都合を優先して65cmにトライしましたが、やはり比べると歴然、80の方が音が良いです。部屋の影響をうけやすい、というキャラクターまで本家「オートグラフ」譲りなのでしょうか(笑)。そこまで似せなくても…。
オートフラフ・ミニは本当に色々な事を自分に教えてくれます。是非所有している方はいろいろ試して本来持っている力を引き出して欲しいな、と思います。勿論アンプを替えるのも手ですが、遣いこなしがとても大事です。もともとが良い音ですが、色々やってみると明らかにスイートスポットを持っています。そして「部屋の音を聴かされるSP」という印象を自分は持っています。

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今はSPスタンドの下に木材を敷く事を試しています。基本の状態は昨日のまま、スタンド〔スパイク受け)の下は御影石→うちにあったラバーウッド集成材→遮音シート→床、という順。こちらは暫く結論までかかりそう。今のところ我が家では、木材を置くと適度に低域の響きが増し、聴き易い状態になり、満足しています。前までは「御影石→防振ゴム→遮音マット」でした。木材によってきっと音も変わるのでしょう…でも無駄に木材を買うのも嫌ですし。でも樽オーク材とか、敷いたら変わるんだろうな…。とりあえずラバーウッドが予想外に良かったのでこのまま様子見。

今後の課題はDAC。これのグラウンディングは、自分は結構重要性を感じます。主観ですが、なるべく浮かせると良いのでは…と思っています。一度セッティング変更でたまたまDACを持ち上げた時、響きが「ぐわっと」広がった体験をしたものですから。
でも、色々WEBをみていると逆に重りなどを置いて「固める」方向の方が結構いらっしゃる気がします。こちらも今度試してみようかな…現在は、ステン(小)→アフリカンブラック材→樺の分厚い板→黒檀半球で樺板を4点支持という(笑)、これまた皆あんまりやらないこと(!?)をしています。完全に実験最中です。しかもこの後、友人から貰ったヘルナンブコ材(弓の素材)のブロックで受ける、といテストまで控えています。
DACの置く場所で音(というか響き方)が変化するのは確かなので、ここは大いに可能性のある箇所だと思います。今のところ木材の上に置く、という方向を考えています(スパイクを木材の上に直置きは良くない気がしました、スパイク受けの下に木材、というのを基本にしています)。

話が飛びますが、拘るチェリストは、コンサートでゲネプロの時、ステージをこんこん叩きます。そしてステージの板を支えている支柱を探し、その上になるべくエンドピンを刺そうとします。ステージの板を味方につけようという訳です。昔、ホールのステマネの方に習いました。
また協奏曲でソリストが乗るチェロ台、あれは見やすくするためではなく、響きを増やす効果の方が高いです。「魂柱のようなもの」がついているチェロ板さえあります。自分がオーディオの「グラウンディング」に凝ってしまうのは、ここら辺りにルーツがあるような…(笑)。

またチェロは協奏曲などだと、近い音域の楽器がオーケストラ内に沢山いるため、実際はなかなか明瞭に聞こえません。よくテレビなどで流れる録画は、マイクが近くにあるはずなのでよく聞こえますが、実際会場で聞くとえらく聞こえ辛い場合が多いのです。百聞は一見にしかずなので、是非一度コンサートで体験なさって下さい。CDのようなバランスでチェロソロが聞こえてくることは、実際はほぼありません(笑)。
自分の経験で「爆音」だと思ったのは、元ボザールトリオのグリーンハウスさん、ボロディンSQのベルリンスキーさん(去年亡くなられて、本当に残念!)。奇しくも二人ともストラドです。グリーンハウスさんはアメリカでのチェロフェスティバルで「PA入ってるの??」という音量でした。未だにナゾで、本当は入っていたんではないかと疑っています。
ベルリンスキーは本物で、あのオーチャードホールでしっかり聞こえました!!ストラドのチェロが音量が大きいイメージはないのですが,お二人の楽器はきっと別格の状態の楽器なんだと思います。
ジャンドロンのストラドは本当に魅力的な音で、「音量が凄いわけではないが、良い音過ぎて聞こえてくる」と山崎伸子先生が仰っていました。なんて羨ましい言葉でしょう!メニューインと弾いているブラームスⅥ重奏のCDでも、冒頭でいきなりA線開放弦を使っています。普通A線開放弦はあそこではまず使わないのですが、あの音が出るなら自分も開放弦で弾くかも(笑)。

お粗末でした。
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by kennoy-mini | 2009-09-13 00:58 | オーディオ雑感。 | Comments(0)  

過去最高の仕上がりかも…!

昨日、寝なければならないのに遅くまでオートグラフ・ミニのセッティングを追い込んでいました(笑)。まずST(スーパーツイ-タ)をセット、これはほぼ面イチで少しに上向きにほぼ決定。その後、SPスタンド下の敷物とSPの位置をいじっていたのですが、ふと思いつきSP下のステンインシュレータを再び「剣山セッティング」で鳴らしてみたところ、ぐんと重心が下がり「おお!!」っと思いました。
ましたが、なんだか中域がすこし引っ込んだような…低域は申し分ないのですが・・・。ここから悪戦苦闘の始まりで、「剣山」のままSTのレヴェル変更や、はたまた3点支持の前だけ剣山、後ろだけ剣山、更には前足を通常と剣山…など思いつく事をやってみなしたが、駄目。長所としては、通常向きが中高域の抜けの良さや音が前にくる感じ、「剣山」が低音が楽にでて包み込まれる感じがでます(我が家での話)。



…ふと、(左右違っても良いのでは…)と思って、大体低音を受け持つ事が多い左SP(右耳側)を「剣山」、右SPを「通常」でやってみたところ・・・これがなんと大正解!!!歴代最高の音、特に質の良い中低音がオートグラフ・ミニから聴こえてきました!中高域もちゃんと絡みます。
多分エージングをようやく終えた感のあるSTC4274Bとナス管300Bも効いてます。いますがそれだけではここまで気持ちよく鳴りません。我ながら素晴らしい!!
見た目が左右非対称、左右で振動や帯域が違うから良くないんじゃないの?等いくらでも理論・反論は(自分でも)出来ます。が、この音を聴いたら許していただけるのではないか…それほどのまとまりです(我が家での話です、重ねて)。オートグラフ遣いでステンインシュレータをお使いの方、是非一度お試しください。左チャンネルの向きを「剣山」要するにスタンド側がステン、SP底面側が真鍮の受けにすればよいだけの話ですから。万が一気に入らなくても、何かしらの収穫かある…と思います。クラシック以外でもうちでは効果大でした。

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チェロ、オケ、オペラ、vnとpf…、色々聞いていますが、今のところ問題ありません。電気的には一緒ですし、そもそも部屋は左右非対称だし、いいかな…と思っています。
グリュミオーなんて最高!自分は生で聴く事が出来なかったのですが(実際もこんな音ではないのか・・・!)というほどの実体感があります。今までグリュミオー程オーディオ毎に音の違うヴァイオリニストはいないんではないか…と個人的に思っていて、どれが本当の音かナゾだったのですが、今日のうちのグリュミオーはかなり近いのでは(笑)。
それに今までになく「ゆったり」鳴ります。ここまで丁寧にグリュミオーが弾いて聞こえたのは初めてです。アナログで鳴らしているような分厚さ。例えると91Bの低域の締まりと、mini300や501SE系のふくよかな「ぞりっとした」低域の出方が混ざったような、何より「聴きやすい音」になりました。音量を心気持ち大きくすると、ちょっとプッシュプルっぽく鳴っている気さえします。

当分このままでいこう、と思います。オーディオのセッティングは「セオリー」と「例外」の両方必要…と改めて感じました。
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by kennoy-mini | 2009-09-11 00:39 | オーディオ雑感。 | Comments(0)  

セッティングの見直し。

自分がオーディオをセッティングするにあたり、まず目指したのは「キット屋ショールームの音を一つの目標に」でした。音楽の場合(えてして何でもそうですが〕まずは模倣から始まる事が多いですね。そして一応一定の水準で鳴るようになり、今回第2試聴室の音を聴いてから(そろそろ自分の音を…)という欲求が。やはりメインはある程度実体感の強い音になるでしょう。(アンプも91Bですし)今の近めの音にもう少し「反響した、反射した音」みたいな要素を加えられると良いのですが。

今見直している箇所はタオックスタンドの下の敷物、SPの位置の微調整、STの位置・角度の3箇所に絞っています。SPの位置ですが、部屋の中に棚等が入り、1:1:1ジャストよりちょっとずれた位置の方が心地良かったりする場合があるので、5mm~2cmほどの間でこまごまと動かしてトライアンドエラーを繰り返しています。

スタンド下の敷物は、最近まで上から御影石(ホームセンターの)→防振ゴム→遮音シートと厳重にやっていたのですが、いろいろ試しています。まだ答えが出ません。どれも長所・短所があり、また帯域バランスが変わるので取捨選択という印象で、どこの帯域にスポットをあてるか、心地よさを感じるかという事かも。

ちょっと迷っているのが中低音。例えばオーケストラの場合、客席で聴いているとコントラバスがよく聞こえてもチェロはあまり聞こえない、という事はよくあります。チェロがバスの上の倍音のようになっている感じです。オケでチェロが明瞭に聴こえる演奏は、よっぽど良いホールか良いチェロセクションともいえます(笑)。)91Bだとセッティング次第でどちらもいける雰囲気なので、聴き取りにくいチェロもよく聞こえるようにするか、現実に近づけてバス主体にするか。理想とすればチェロが基音・骨格音でバスが倍音・・・のバランスで、尚且つ実体感が高く鳴るとなんて素晴らしいだろう!と思います。
Vnは…あまり拘りはありませんが(笑)、でもあまりうるさくなく(vnて人数が増えるとまろやかになるので不思議です)そして弱音でよりニュアンスが聞こえてくるといいかな。
管楽器は音質というより、まさに「空気を送り込んでいる」音が聞き取れるようにできれば・・・。

いづれにせよ、まずは「心地よく低音が出る」ことを基本に煮詰めようとおもっています。
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by kennoy-mini | 2009-09-09 19:26 | オーディオ雑感。 | Comments(0)  

サンバレー第2試聴室(その3、機器編)。

その3です。今回は機器編。今回で最終回にします。


最初は(この音はオートグラフのキャラクターかな)、とも思いました。しかしそれだけではない事がわかりました。
ドライブしているアンプを説明してもらうと、オートグラフ側をSVー86Bで、そして上にのっているパイオニア(?)のスーパーツイ-タ(以下ST)をVP-2500SEで鳴らしているという事です。その後オートグラフを86BのみやVP-2500のみ等でも鳴らしてくれました。どちらも、勿論音は違いますがある意味今まで体験したこののある、所謂ノーマルな鳴り方でした。ただ86Bは膨らみのある低音、501SEやmini300の低音の出方をパワーアップさせたふくよかな音。それが、ST(バイアンプ)を追加するとものすごく空気が増す印象になります。大橋さんによるとVP-2500SEで高音に違う要素を足しているそうで、今までバイアンプでこんな違いを感じたのは初めてです。正直(ここを分ける意味は、電気的にはあっても実際音としてはないんでは?)と思っていましたが、こうも違うと「これならバイアンプ、有りだ!」と思いました。

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今、自宅でも色々実験中ですがST追加は非常に鳴り方の変化が生まれます。それも低音や空気感がかなり変わります。オートグラフ・ミニにSTを追加すると驚く程低音が生まれ、また空気感、天井の感じ、ステージ(客席)の雰囲気が伝わりやすくなります。何より低音の出方が気に入りました。メインSP側が開放された感じがあります。

バイアンプに対してはこれから実験するつもりです。うちにはまだ300B系のアンプしかないので変化がどの程度出るかはやってみないと分かりません。(本体を300B系、STを樽アンプなどでやってみるとどうなるのだろう?という欲求が日増しに湧いてきています、困った)

オートグラフ・ミニをお使いの方にお奨めしたい実験は、STを追加する事と、SP下のインシュレータを中央(ユニット)寄りにセットする事です。こうすることで箱が振動しやすくなり、空気感はかなり増します。低音も驚く程充実しますよ。簡単で、意外と体感しやすい実験だと思います。〔多分オートグラフ・ミニ特有の効果だと思います、相当ユニット以外でも音を作っているので)

インシュレータは今まで箱の安定感を求め隅に設置していましたが、音への欲求、また最近地震が増えスタンドから毎回下ろすようになったので(じゃあインシュレータは少し寄せてみよう)と思うようになりました。攻めすぎると、前方に倒れやすくなるのでご注意を!!

また空気感を試してみたい方にはSTの追加が一番分かりやすい、と自分は考えています。STはレヴェル調整もさる事ながらグラウンディング、位置〔ツイ-タと面イチかもっと奥か)、STを下に向けるか地面と平行か少し上に向けるか)でかなり傾向が変わります。うちでは今は少し上に向け、奥行きは面イチを基本に実験中です。どんどんSPが感じられなくなり、「部屋を聴いている」感じになるのが不思議な傾向です。

因みに我が家もリスニングルームは長方形で、長手方向にSPを置いています。Sp背面の空気の逃げ場が増え、立体感や空気感のセッティングはしやすくなる気がします。
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by kennoy-mini | 2009-09-08 20:29 | オーディオ雑感。 | Comments(0)  

サンバレー「第2試聴室」その2。

その2です。今回は「印象編」としたいと思います。

大橋さんのプライベートルームは長方形の形。そして短辺側に「オートグラフ」が置いてあります。(一体どんな音がするんだろう!?試聴室以上に全てがモニターできる音なのではないか…)と心の準備をしていました。出てきたその音は…


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聴こえてきたその音は、拍子ヌケするほど(失礼)ウォームな、包まれ感の強い音が聴こえてきました。比較するのは変ですが、我が家のSV-20D+mini300で鳴らすkitLS3/5Aの音は、とても温かく心地よい音で実はかなり気に入っています。もっと包まれ感を出そうと目下追い込んでいるところです。しかし大橋さんの音の包まれ感はその比ではありません。「寝られる音でしょ?」と大橋さん。

自分のタンノイ全般へのイメージは低音は心地よい、高音もとても良い音だが浸透力がある、心地よく耳に伝わる意志が強いイメージでした。しかし大橋さんの音はどんな時、音量でも耳に刺激のない、まるで脳が弛緩するような揺るぎない包容力。音が飛んでくる、というより「空気が流れてくる」。身体で感じる音、というのがぴたりと当てはまります。以前サンバレーショウルームでチラ聴きした進工社のオートグラフも包容力はありましたが、ここまでではありません。オートグラフの性格もありますが、明らかに大橋さんが「狙った音」です。そして物理的には残響感、タメの強い、速くない音です。
正直、最初の15分くらいは予想外のバランス、鳴り方にかなり面食らいました。完全に初めて聴く音…音というより「体験」という言葉が全く相応しい、耳には優しいが,逆にインパクトがある音です。音、空気感が「まるでエアコンの強の如く」迫ってきます。そして「ドンシャリ」のドンとは全く違うものの、ふくよかな低音の空気感、包まれ感が音の基本を支配しています。大橋さんは後ろで目を瞑り、黙って聴いています。

…しばらく聴いていて気付きました。(あ、大橋さんは会場の雰囲気を再現したいんでは!?)ということです。いわゆるステージ上で起きている事、音の出ている瞬間を捕らえるのではなく、客席、それも後列や2階にいて、全ての間接音を経て客席上に届いている、その客席(上空)の雰囲気をとても良くに再現できている事に気付きました。音を再現してる、というよりまさに「雰囲気」。
勿論実体感はあります…が実際、演奏者側からはこういう聴こえ方はしません。大橋さんも「デフォルメした音」という言葉を使っていらっしゃいます。でも良い残響のホールの力を借り、間接音を含んで客席座っている自分の耳に届いてきた音、鳴り方に限りなく近い。そういう意味での「モニター」。正直、部屋も少し鳴っています。でもそれ以上にSp内で鳴った音、空気がこちらに届いてきます。

今までオーディオとは、ステージ上で行われている演奏の音、またマイクに向けて演奏された音を聴くのだと思っていました。でも大橋さん自身のオーディオとは「会場で体験した印象そのもの」を目の前に体現するものでした。コンサートで感じる「身体で聴くような感じ、身体に来る波動、オーラ、気迫」そのものに、限りなく近い。まさかオーディオで、こんな「イリュージョン」を体験できるとは思いませんでした。

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店主日記でも書いてありましたが、ショウルーム(の音)はある意味アンプをモニターする、またソースをモニターする、またしなくてはならない。それには演奏もそうですが、一番大事なのは「説得力」です。そりゃそうです、アンプ(SP)を売っている訳ですから、ある程度万人に説得力がないと買ってもらえません。そのセッティングはアンプ、ソースを鳴らしわけできなくてはいけません。
(例え話ですが、ヨーヨー・マを大好きな人も、あまり好きではないという人もいるでしょう。でも「へたくそ」と思う人はあまりいないと思います。それだけヨーヨー・マの「説得力」が並外れている、という事です。)

その点、自宅でのオーディオは自分だけを説得すれば良い。「更にアンプ、音をモニター」…とはならないのは、考えると良く分かる。ショウルームと同じ(傾向の)音が家でも鳴って、果たして満足でしょうか?そう聞かれると…自分なら嫌です(笑)。
そのかわり大橋さんは「ホールで鳴っている音、音がホールの壁、反響版に複雑に反射して客席にいる自分に届くさま」を、とても素晴らしく「モニター」していました。モニターなんてレヴェルでは当然ありません、まさに「客席にいるが如き音」です。それもよく響くホールの後ろの方、もしくは2階席タイプ。
クラシックを大ホールで鳴らす場合、マイクを使わないのでホールの反射(残響)を利用しないと全く大きさ〔キャパシティ)に太刀打ちできません。もし反響ナシで聴こえても貧弱な音でしょう。ホールの力を借りてこその音、演奏なのです。

また、良い演奏って、バッチリ冴える場合と、心地よくて眠くなる場合がどうしてもあります(笑)。不安な演奏だと眠れないので、寝れる演奏はある意味「良い演奏」かも。大橋さんの、まるで脳が弛緩するような鳴り方は、どっちも出来てとても贅沢です(笑)。

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帰宅後自分のオーディオを聴いて「一体何を聴きたいんだろう?自分も音自体でなく何をモニター(対象物)するか、そろそろ絞らなくては・・・」と思いました。実際、オーディオから実際の音(原音というやつです)は聞こえてきません。生演奏ではありませんから。1年ちょっと前までオーディオに全く興味が無かったのは「実際の音が再現できるわけがない」と分かっていたからでもあります。(実体感の高い音は出ます。これは間違いない)

では、オーディオで何を聴き取るか?生のようなリアリティ、演奏者の気配、会場の雰囲気、全ての出ている音、音色のリアルさ、SPの優秀さ、アンプの音、自分の心の中、自分を啓発するもの、心のよりどころ、幼い頃の記憶…他にも要素は色々あります。

自分が真空管オーディオに目覚めたのは、「もう聞けない、または体験できなかった巨匠などの演奏を、少しでも自分のインスピレーションに影響を与えるように鳴らせたら、どんなに素晴らしいだろう!」と思ったから。そしてその近道として真空管アンプを選んだのでした。
大橋さんのプライベートの音を聴き、とても考えさせられました。究極的には「じぶんのオーディオ」ですから、自分が満足できれば、自分にとって必要な音(要素)がでていれば良い、と。そして満足に鳴るよう、もっと追い込もうと誓いました(誰に?)。大橋さん、ありがとうございました。




更に続く。

次回は「機器編」。大橋さんの鳴らし方の秘密の一端に迫ります(大げさ)。
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by kennoy-mini | 2009-09-07 01:34 | オーディオ雑感。 | Comments(0)  

サンバレー「第二試聴室」。(その1)

昨日は新日フィルで久々のゲストトップの仕事をこなしてきました。名曲揃いでかなりヘビーな仕事でしたが無事終わり、少し安心。

さて、一息ついたので先日お邪魔した第2試聴室(大橋さんのオーディオルーム)の印象等を書こうと思います。
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サンバレーショールームで待ち合わせ。せっかくショウルームに来たので、ついでにショウルームの音も…あれ、スターリングが無い!?なんでも「このSPでないと駄目なんだ!」というお客様に譲ってしまったとか。ちょと残念…これからはオートグラフMIDがキット屋ショウルームのタンノイリファレンスSPという事でしょう。MIDは、今年できたばかりなのにあっけないほどタンノイそのものの音。こちらも「このSPじゃないと駄目なんだ!!」となるといいですね。ついでに友人にもっていかれたという(笑)、オートグラフ・ミニもショウルームに置いてほしいなぁ…。

という訳でMIDを聴かせていただきました。アンプはSV-501SE、プリはSV-722だったと思います(マッキンかマランツかは忘れた)。昔メインアンプ選びでSV-91Bにするか501SEにするか考えた時は迷わず91Bにしましたが、今なら結構迷うかもしれません。ナス管のおかげもあると思いますがとても自然な倍音感で、毎日聴くにはこちらの方が良いかもしれません。91Bはとても「近い音」がする一方、脳を弛緩させたい時などには少々「迫り過ぎる」時もあります。これから寝る、という時に聴くにはあまり向かないかもしれません。ウォームアップが必要な事もあり、電源を入れようとして「やっぱり今日はやめておこう」と思う時もあります。別に耳に刺激的、という事ではなく、頭が活性化されてしまう、という意味です。ただ、91Bは他に替えられない音…あれ、501SEも欲しい、という話に変わってきてる(笑)。

ちょっと怖いのが、MIDを何回か聴かせているうちにMIDが身近になってしまった事。これを買うお金はありません。それにこんなSPを持ってしまうと、演奏の方の興味が減りそうで…(笑)。
(そういえば大橋さんから、このブログを見てSTC4274B導入を決めたお客さんが何人かいらっしゃる…と伺いました。拙いブログですが参考にしていただき光栄です。是非しっかりバーンイン・エージングして使ってください。結構整流管は慣らしに時間がかかります。ただ、卸したて状態でも弱音時の表現力、特にオケの弱音時のざわざわ感、音の浸透力は格別だと感じます。僕も他の方がどんな感想をお持ちになるか興味があるので是非大橋さんにお伝え下さい)

そして大橋さんのオーディオルーム「第2試聴室」にお招きいただきました。オートグラフ自体は,一度ショウルームにて納品前の進工舎バージョンを聴いた事があります。その圧倒的な大きさとは裏腹な「一緒に楽しもうよ!」とでも言ったような包容力が印象にあります。強烈な説得力を想像していた自分は少々あっけにとられた反面《なるほど、これはセッティングが決まれば病みつきになるかも》と思った記憶があります。

という訳で初めて入る第2視聴室は・・・

続く(笑)。
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by kennoy-mini | 2009-09-05 21:47 | オーディオ雑感。 | Comments(0)