最近、友人の紹介で卸し屋さんと知り合いになったので・・・
少しストックしました。オーベルトのデラックス。
オーベルト社(仏)は駒(楓材)の大手。
材と乾燥年数でグレード分けされていて(勿論値段も)最上級グレード品質が
デラックス(DE LUXEと刻印)、その下がLUXE。
普通、駒は楽器屋さんが自分のストックから選んでセットしてもらうのですが・・・これが意外と曲者。なかなか良い材を持っていなかったり、人を選んで出し惜しみ・・・!?まぁ確かに、そこそこの楽器に凄まじく良い材をつけてもあまり効果は??なんですけどね。(と愚痴ってみる、笑)
また、最近オーベルト自体も品質にバラツキが・・との噂もあり(木材だから仕方ない!?)将来良い材が枯渇したり暴騰したら嫌なので(もう既に高~い楽器屋も)「自衛」の意味で少し自分で選別、ストックしておこうかと。ああ、真空管と同じパターンや(爆)何より卸しなので卸し価格!(ココに惹かれたのはいうまでもありません)後は数年自分で寝かせて乾かし、ここぞで使いたい。
駒は替えられるパーツで一番音(鳴り)に変化があるので、結構大事なんです。材質、木目の感じ(均等さや細かさ)そしてなにより乾燥度。良い材をどれだけの年数寝かせてあるか。キャンキャン鳴る楽器には少し柔らかめの材で厚く、もう落ち着いている楽器には堅く軽い材がよいそうです。この辺もさじ加減。
最終的にはセットしてみないと音や相性はわかりません。そして・・・楽器は年数で高さ等が変わってくるので低すぎる駒はつかえなくなり、結果的に駒は消耗品。また人によって削り方も違うので(調整の好み)・・・うちにも10個位既に駒があります。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
・・・という訳で、沢山(5~60枚位かな)のデラックスの中から選んでみました。こういう作業は大好きです(笑)。素人なので全くわからないながらも・・・まず木目を大まかにチェック。最初は「勘」で選び、その後比較して餞別。
↑サイドからも見ます。縦にもはっきり木目が通っているのを選んでみました。
なぜかというと・・・
↑実は今まで自分の楽器で心底お気に入りの駒は過去2枚しかなく、それがどちらも縦にはっきり通っていたから。
その後は指ではじいて音をチェックしたり、机に落として音の高さ、澄み、鈍さ等から選別。正解は分かりませんが・・・とりあえず選んでみました(笑)。
↑①ふむ、まずまずかな(自己満足)
↑②結構木目がうねっていて面白いので選択。どんな音がするか。
↑③これは先輩から高評価でした。この段階で分かるんだ・・・
↑④これは個人的に一番「オーラ」を感じました。もうちょっと乾燥が必要な印象。
数年寝かして様子見ですね。
↑⑤これが「先輩のベスト1」。思わず★4つつけときました(笑)。確かによく乾いています。
↑⑥これは量産楽器用にストックしたLUXEグレード。これも面白い木目。
↑⑦これはベルギースタイルの駒。今までのはフレンチスタイル。ベルギーは音量、立ち上がりが速いですが(弾き心地が)個人的にあまり好みではないです。喩えるならベルギーがアルテック的、フレンチがタンノイ的。勿論楽器と相性が良いとベルギーもgood。外人やソリストに特にベルギー愛用者が多いかな。・・・という訳で1枚確保。
↑⑧これは昔T先生から買ったもの。大変よく乾いています。
これを削って楽器に合わせていくと・・・
↑例えばこうなります。
・・・もうちょっとストックしそうな予感(爆)
選べるのって楽しいですからね。