ここのところブレ気味だった「オーディオから何を聴き取りたいか」についてちょっとメモがてら書きます。
自分がメインシステムに求める要素は「気配、迫力、実体感、最後に音色」でした。要約すると「近い音」となるでしょうか。主にソースはクラシックの、それももうこの世にいない人のがメインなので、オーディオに因る「追体験的要素」が欲しいのです。
(何故そこで足音やうなり声がはいるのか、譜めくりを慌ててめくる必要があったのか、何故ここでグールドはメロディラインではなくて内声をハミングするのか・・・)などといった隠れたメッセージを、出音から必然性を感じたいのです。音色が最後に来るのは「音色はホールに寄って変わる、録音の仕方によって変わる、SPやアンプによって変わる」と思っているので、コロコロ変わる音色をあまり求めてはいけないな・・・との考えでした。
今も考えは大きくは変わっていませんが、前より音色を求めています。SCOREさんははっきりと「ホール2階席後方の音に感じたい」と仰っていて、どんなソースでも積極的にアンプやSPを替えてその色に染めていきます。これには少なからずインパクトを受けました。そして何回か聴かせて頂くうちに、(もともと原音再生はない訳だから、ならば少し能動的に音色に拘っていく事は悪い事ではないな・・・)と思うようになりました。うちではアンプをバシバシ替える事はできませんが、そのかわりふっくらして重心の低いSV-501SEを今は気に入っています。何よりある程度自分の好きな音で鳴ってくれないと、聴く気になりませんからね(笑)。
また、「うるさくない音」「マッス(質量、量感)の雰囲気」「濃い音」「部屋全体を鳴らす、リスニングポイントエリアを少し広めに」という要素も新しく加わっています。オーディオではしばしば「高音がうるさい、低音が膨らむ」といった事がありますが、実際の生演奏で高音ばかりうるさい等という事は(好きな演奏である限り)ない訳で、実体感の一つとして結構大事な要素の目安となっています。
マッスの雰囲気ですが、小口径SPでは低音や音の迫力は大型SPに較べやはりハンデがあります。ですが量感の「雰囲気」ならば小口径SPでも表現できるのでは・・・と信じています。これには部屋の助けが必要。部屋の空気をしっかり回し、リスニングエリアにしっかり届かせる事が大事となってきます。
「濃い音」に関しては・・・これはかなり難しいんですよね。少し踏み込んだ傾向の管やアンプ(要するに投資)が必要になってきます。また多少実体感からも離れる可能性もあるし・・・SPを替えないと無理かな・・・て気もしています。
自室システムの音の要求も基本は同じですが、より量感やホール後方感が欲しいです。より音を「混ぜたい」ですね。SPはこちらは切り替えます。
うまくいくかな??
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キット屋さんの今年の新製品群、勿論興味ありますが基本的には傍観。SCOREさんがランドセル+LM755を買いそうな予感がするので、これは聴かせていただこうと(笑)。kitLS SEもパスしました。敢えていうなら192Sプロが現行品とどう違うかは、ちょっとだけ興味あります。