帰ってきました。本当は暫く休みで(雑用や片付け、レッスンと、空いた時間でオーディオを・・・)なんて思っていましたが急にお仕事が。いやあ、助かりました(笑)。意外と北海道滞在中お金を使ったので。
そんなこんなで全然オーディオは暇が・・・なんて事はなく、レッスンで使うのでちゃんとメインシステムには灯が入っています。最近ちょっとした新しい変化が来ています。
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実は先日の真空管フェア初日で・・・ついやってしまいました。WE300Bです。あちゃー。しかも痛んだやつ。というか痛んだモノでもないと手が届かないのですが・・・
フェアのWEC5サンの物販コーナーに「妙に安い」曰く付きのWEがあり、何かと思って伺ったら「エミ減気味なので」という事。エミ減・・・よく聞く言葉ですが実際はなんの事やら。でも40年代(プリント)と50年代(ARMY)のモノ・・・時代は素晴らしい時のWEなのですよ。何よりエミ減なので安い・・・といっても中国よりはちょっと高いのですが。暫くはまとまったお金をオーディオには使えないので(確かこのお店はWEを膨大に扱っているから信用できるはずだ、この年代のモノは確か数十万で通常なら一生買えないから勉強代と思えば・・・音だけ出なかったら何とかしてもらえばイイヤ、いつか完品を手にいれるまでの繋ぎだ)と、ド素人の強みでついGOしてしまいました・・・(大橋さんスイマセン…笑)。一応左右で年代が違うの憂うと「この時代は大丈夫」との事。厳密にいったら違うのでしょう、でもとりあえず自宅にWEを迎え入れるチャンスは暫くは無いので、あまり歯止めにはなりませんでした。特にWE300Bは丈夫らしく「そうすぐには(完全な)寿命はこない筈。暫くは大丈夫でしょう」と。数値としてエミ減なのでお店のレギュラー商品としては出せない、それでフェアでの特価品販売なのでしょうね。一応フェア初日に持ち帰り音が出るか確認、2日目にも行く事になっていたので2日目に音が出た報告にWEC5サンに行き、多少お話をしました。自己バイアス設計の既製品アンプならそうすぐには寿命はこないだろうと。まあ来たら来たで運がなかったと思えばいいや、という感じで・・・
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で、そんなお疲れWE300Bオールドの印象ですが・・・そんな状態でもやはり流石です。なんというか・・・古い音が何かは知りません、でも情報量が多く、空気(会場)の音や雰囲気がいつもの数倍伝わってきます。そしてうるさくない。音源によって感じていた「硬さ」がとれます。そして整流管によって音が随分変化します。これは面白かったです。特に今まであまり使っていなかったRCA 5R4GYがここへきて大活躍でした。非常にビンテージ色が良い意味で強い、ちょっと良い感じです。今までRCAはあまりうちでは出番がありませんでしたがようやく日の目をみました。米管同士で何かあるのでしょう。現在STC4274、RCA5R4GY、5R4WGB(セトロン)で相性を研究中です。昨日、試しにそれぞれの300Bのガラス部をノックしてみましたが、プライムチューブが「コン、コン」とガラスが強固で響かないのに対し「コォォン、コォーン」みたいな感じなのです。これも出音の秘密なのでしょう。
(↑ARMY、752なので57年52週かな?)
(↑こちらはプリント。40年代??中身は同じに見えるけど…)
かといって「WE以外は300Bにあらずか?」とは思いませんでした。確かに音、鳴りは違いますが300B特有の響き、倍音、鳴りはちゃんと中国管や他の管もあると思いました。楽器でいう「新作(モダン)とオールドの違い」に近いです。良い新作は近くでは新しい音(鳴り方)がしますが、客席、特に後ろできけば(良い新作であればですが)あまり気にならない。でも間近では結構違う。そして新作やモダンが「音楽性は奏者に託すところが大きい、優れた道具的立場」なのに対し良いオールドは「モノ自体が音楽性を持ち、奏者にインスピレーションを与える、それは直接はお客さんには関係ないが間接的に影響する」といった関係とよく似ています。良い中国管はアンプに忠実に答えている・・・といった感じなんでしょう。
そんなこんなで色々研究中です。